琴霊風
朴宣映自由先進党議員(左写真)は6月2日、先月の南・北韓間の秘密接触で天安艦と延坪島への謝罪問題と関連した北側の態度を次のように公開した。
「曖昧に、『原因が何であれ同胞が被害を受けたことに対して遺憾だ』というふうに韓国政府に誠意を示そうとした。」
「北側は、『天安艦と延坪島問題に対して北韓が謝ったと南側が解釈し主張する余地のあるそよいう程度の表現を考慮してみる』という話までした。」
「韓国政府が1万ドルを提供した。交通費とホテル費として北側関係者5人に1人当り2000ドルずつ計算して渡したが、これが北側の自尊心を傷付けたようだ。」
「先月の北京での秘密接触の他にも昨年12月と今年の3月に東南アジア地域で秘密接触がさらに2回あった...わが側の事情で先月の予定と違った場所(北京)で会うことになって費用が発生したためお金を渡したのだ。」
朴議員は、「信じるに足りる政府筋から聞いた」と言いながら、しかし政府は北韓にこれよりもっと高いレベルの謝罪の表明を要求して北韓側と意見が合わなかったと伝えた。
朴議員の主張が事実ならどう解釈すべきだろうか? この政府には魂があるのか? 基準があるのか? 原則はあるのか? 中東で建築工事のロビーをするように適当に北韓を扱おうとしたのではないか?
北の共産集団が悪であるという明確な認識を持たなかった李明博政権は、結局このように終わる。全てが善と悪への曖昧模糊とした基準が齎した結果だ。
歴史の時計は今どこを指しているのか? 悪党にお金を与えて平和を買う訳にはいかないという善の意志と決断を整えた英雄、(旧約聖書の)ダビテのような人物、今時代はそういう英雄を求めている。