「共同体の敵」6.15宣言支持者が犯した4大犯罪

民族反逆、憲法破壊、人権抹殺、経済破綻など対南赤化戦略文書
日付: 2011年06月04日 18時37分

趙甲済
金大中が金正日と会うため現代グループを前面に出して4億5000万ドルの現金を用意し、国家情報院を通じて金正日の海外秘密資金口座などへ不法送金、買収したのが第1次平壌会談だった。弱点を握った金正日が金大中を追い詰めて勝取ったのが「6.15宣言」だ。6.15宣言は、その内容が民族反逆、憲法破壊、反人道主義、経済破綻を約束したものだ。金大中は、南韓の左翼らに「6.15宣言」という反逆の免許証を出して、国家保安法を相当部分死文化させ共産化を扇動するように助長した。「6.15宣言」は、金正日が掘った罠に祖国を陥れた逆謀であり、ここから始まった事変的状況が未だ進行中だ。「6.25事変」は、国連軍と米軍と国軍の血を以って鎮圧したが、「6.15事変」は、憲法と真実、そして国民の覚醒された理性と意志で鎮圧しなければならない。
<1項. 南と北は国の統一問題を、その主人であるわが民族同士で互いに力を合わせて自主的に解決していくことにした>は、民族反逆的文句だ。民族反逆者の金正日政権を「わが民族」の範疇に入れ、大韓民国の大統領がこの集団と「自主的に解決する」と言ったことで民族反逆集団と作党することに合意したのだ。北韓政権は「韓民族」という言葉の代わり「金日成民族」を使う。北韓側立場ではこの条文を「金日成民族同士」、すなわち南韓の従北勢力と北韓の金正日勢力が手を握って赤化統一することに合意したものと解釈する。われわれは「わが民族同士」を「わが民族反逆者同士」と解釈するしかない。
<2項. 南と北は国の統一のための南側の連合制案と北側の低い段階の連邦制案が互いに共通性があると認め、これからこの方向で統一を指向していくことにした>は、憲法違反だ。北側の低い段階の連邦制の目標は、労働党規約が定めた通り韓半島全体の共産化だ。大韓民国憲法は「自由民主的基本秩序に立った統一」のみを認めるため共産統一や容共統一を許容できない。連邦制がトリックで敷いている、北韓は社会主義、韓国は自由民主主義式の両制統一も不許する。共産統一案と韓国の自由統一案の間に共通点があるはずがない。あるならそれは金大中式親北統一案の中にあるだけだ。
<3項. 南と北は今年の8.15に際して離散家族、親戚訪問団を交換し、「非転向長期囚」問題を解決するなど人道的問題を早く解決していくことにした>は、反人道的条項だ。金大中政府はこの条項によって「非転向長期囚」だけを送り、北韓政権が不法的に抑留した国軍捕虜と北へ拉致された人を一人も連れてこられなかった。「人道的問題」を解決したのでなく「人道的問題」を持続させた合意だった。
<4項. 南と北は経済協力を通じて民族経済を均衡的に発展させ、社会、文化、体育、保健、環境など諸般分野の協力と交流を活性化してお互いの信頼を固めていくことにした>は、対北無条件支援のための術策だ。「民族経済を均衡的に発展させる」ためには、北韓政権が改革・開放を通じて南韓水準になるか南韓が北韓に無条件支援をして北韓水準に落ちて行くかしなければならない。前者は不可能だから後者へ行くことになっている。南韓を経済破綻させてこそ北韓と均衡を合わせることになる。北韓政権が南韓経済にストローをさして吸取るようにするのが4項の要旨だ。
<金大中大統領は金正日国防委員長がソウルを訪問するように丁重に招請し、金正日国防委員長はこれから適切な時期にソウルを訪問することにした>は、約束は守られなかった。
*「6.15宣言」は、その内容が民族反逆、憲法違反、反人道主義、経済破綻、約束違反の虚言だ。「6.15宣言」通りなら大韓民国は共産化される。これがよく分かる北韓政権は「共産化統一」という言葉の代わりに「6.15宣言を実践しよう」とする。ハンナラ党にも「6.15宣言」支持者がいる。内容も知らずに左翼らの拍子に合わせてうわごとを言う。
われわれは大韓民国の憲法と真実の命令に従って、「6.15宣言」支持者を民族反逆者、憲法破壊者、反人道主義者、経済破綻者、嘘つき、すなわち「共同体の敵」と規定せざるを得ない。民族と国家を裏切らない限り、「6.15宣言」を支持することはできない。大韓民国を体制危機に追込んだ万悪の根源である「6.15宣言」を廃棄するのは全国民の義務だ。国家の正常化は「6.15」廃棄から始めねならない。李明博政府が出帆して3年が経ったのにこの第一歩を踏み出せなかったことが危機の本質だ。
 
*6.15南北共同宣言(全文、仮訳)
祖国の平和的統一を念願する全ての同胞の崇高な意志に従って大韓民国金大中大統領と朝鮮民主主義人民共和国金正日国防委員長は2000年6月13日から6月15日まで平壌で歴史的な対面をし首脳会談を持った。
南北の首脳は分断歴史上初めで行なわれた今回の対面と会談が互いに理解を深め南北関係を発展させて平和統一を実現するのに重大な意義を持つと評価し次の通り宣言する。
1.南と北は国の統一問題をその主人であるわが民族同士で互いに力を合わせて自主的に解決していくことにした。
2.南と北は国の統一のための南側の連合制案と北側の低い段階の連邦制案が互いに共通性があると認め、これからこの方向で統一を指向していくことにした。
3.南と北は今年の8.15に際して離散家族、親戚訪問団を交換し、「非転向長期囚」問題を解決するなど人道的問題を早く解決していくことにした。
4.南と北は経済協力を通じて民族経済を均衡的に発展させ、社会、文化、体育、保健、環境など諸般分野の協力と交流を活性化してお互いの信頼を固めていくことにした。
5.南と北は以上の合意事項を早く実践に移すために早期に当局間の対話を開催することにした。
金大中大統領は金正日国防委員長がソウルを訪問するように丁重に招請し、金正日国防委員長はこれから適切な時期にソウルを訪問することにした。
2000年6月15日
大韓民国大統領、朝鮮民主主義人民共和国
大統領、国防委員長
金大中、金正日

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