*この文は24才の韓・ヨルム氏が高校韓国史教科書問題に対して李明博大統領に送った手紙だ。韓・ヨルム氏はこの手紙を10日前青瓦台に届けたが、大統領からの返信はまだ無い。筆者の同意を得て所属や職場などを明らかにせずここに掲載する。(続き)
韓・ヨルム
私も2003年から高校で近現代史を習って間違った教科書の影響を多く受けた経験があります。今当時の教科書(金星教科書)を見たら、李承晩大統領は権力を独占するため血眼になった独裁者として描かれており、北韓の「千里馬運動」は経済建設運動として称えながら、「セマウル運動」(新しい村作り運動)を維新政権の維持手段として蔑んでいました。近現代史を習いながらいつも「わが国の指導者たちはなぜ皆がこの有様なのか、いったいこの国はなぜこの有様なのか、あまりにも恥ずかしい歴史だ」、こういう思いが頭の中を占めていました。
そのため高校卒業頃は反米的、反政府的感情が自然に出来るのです。教科書が大々的に修正されないと反政府思想を持つ学生は増加し、歪曲された歴史を事実として受容れるようになるはずです。
新しく出版された6種の教科書に対する綿密な検討や修正作業がなされないなら、自由民主主義と市場経済を守護する健康な国家観を形成してくれる教科書が現れないと、国家を愛し青少年を愛するわれわれ国民はこれ以上黙っていません。
歪曲された歴史教育を赦せない国民は、国民に共同体意識を植え付け正しい国家観を教えるべき韓国史教科書を不穏文書のように作って必修課目として教えるという李周浩長官の辞退を要求し、こういう緊迫した状況でも歴史教科書問題に一言の言及もせず政権与党として振る舞っているハンナラ党の解体運動を辞さず、「不穏書籍」で歴史教育を行なう悲劇を防ぎます。
尊敬する、そして愛する大統領様、自由と民主、そして真実を愛する国民が見守っています。歴史教育の必須化より重要なのは歴史教育の内容です。北韓の歴史教科書を彷彿させる新しい6種の教科書を廃棄し、代案を示して下さい。
一緒にこの国を導いて行かねばならない後輩たちがこの国を滅ぼす勢力に成長することを放置する訳にはいきません。大統領様の慧眼と勇気を信じながら真心を込めて懇ろにお願い致します。
そしていつも応援します。任期を全うされる日まで応援します。この国を正しい道に導いて下さい。ありがとうございます。
2011年4月28日、韓・ヨルム拝(yeurmm@hanmail.net)
http://libertyherald.co.kr 2011.05.12 21:35