首都も大混乱

日付: 2011年03月16日 00時00分

電車の運行が止まり、駅で立ち往生する人たち。ニュースを伝えるテレビモニターを食い入るように見つめる人も

 11日の東日本大震災により、東京も震度5強の揺れに見舞われた。建物の損壊などは少なかったものの、関東で数十人の死者が出る事態になった。JR各線は軒並み運行を停止。帰宅困難者が街にあふれ、歩道も車道も深夜まで混雑が続いた。幹線道路の下り線では1時間で300メートルしか動かないところも。通信面では携帯電話だけでなく、固定電話もつながりにくい状態に。体に感じる余震が数分おきに起きる中、不安げに携帯電話を握り締める人々が多数いた。

公衆電話の前には長蛇の列。携帯電話はなかなか通じなかった

 都心部ではオフィスで一夜を過ごす人が商店に駆け込み、保存食などを大量に買い込む姿が多く見られた。帰宅困難者のために都内のホテルや大学など大型施設が開放されたが、街行く人々の表情には疲労の色が濃く出ていた。商店のモノ不足はいまだに解消されておらず、週末は大きな買い物袋を持つ人の姿が目立った。
 週が明けても交通と通信の混乱は収まらず、原発建屋の爆発や大きな余震、停電とそれにともなうライフラインの一部断絶など、市民の不安はしばらく収まりそうにない。


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