「投書」一日本人として韓国に感謝の意

東京・鎌田隆宣さん(57)
日付: 2011年03月30日 00時00分

 このたび日本国は、東北・関東における大地震により、2万人を超える死者・行方不明者を出しました。
 大地震からわずか3日後の3月14日の時点で、世界各国から救助隊が次々と派遣されてきたことは、私たち日本人を感激させています。特に私が感謝の意を述べたいのは、大韓民国がいち早く12日に救助隊を送ってくれたことです。
 韓国は隣国とはいえ、これまでさまざまないきさつがありました。また私が旅行して見たかぎり、日本よりも貧しい国です。このような国から救助隊がすぐに派遣されるとは思いもよりませんでした。
 日本国内に短期滞在以外で生活する在日韓国・朝鮮人は、在日外国人としては2番目に多い約58万人です。日本人もさまざまな努力をしていますが、残念ながら就職・進学・年金などで差別が残っています。
 差別はかなりなくなってきていますが、日韓の友好を妨げようとする勢力が存在するのが実情です。日本人特有の外国人に対する嫌悪感が、韓国人に対しては「嫌韓主義」として存在します。
 このような事情を理解した上で、韓国の李明博大統領が救助隊派遣を決定してくれたのだとしたら、ぜひ感謝の意を伝えたいと思い筆をとった次第です。


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