国民行動本部
「自由の風船」は金正日によって殺された46人の天安艦勇士の御霊を慰めるための生き残った者たちの礼儀だった。奴隷に転落した北韓住民の解放と急増する北韓の核恐喝に晒された南韓国民を護るための最小限の努力だった。(*右写真は天安の艦尾切断面)
だが、この努力すら阻止された。北側の脅迫にうなされた政府と軍隊・警察、そして金正日側に立った政治勢力の扇動のため愛国団体の天安艦爆枕1周忌対北ビラ飛ばし行事が阻止されたのだ。
国民行動本部とライトコリアなど20余りの愛国団体所属会員たちは天安艦爆枕1周忌である3月26日、「6・25事変」の激戦地だった原道鉄原郡鉄原邑山明里の一名「白馬高地」で対北ビラを飛ばす計画だった。しかし、会員たちの車両は白馬高地への途中で掘削機まで動員した30人ほどの群衆に阻止された。マッコリパーティーをやっていた群衆は、車両の進入を阻止 しながら悪口を吐き大声を出した。地域民と言ったが「鎌」(右写真)まで持って下品な言葉を使う彼らは単純な住民とは見えなかった。本団体が入手した情報によれば、この日の乱動は北韓の天安艦爆枕を否定してきたOO党所属の農民会関係者らが主導したという。従北的様態で一貫してきた政治勢力が今は露骨に金正日政権の死守に出たのだ。
もっと呆れたのは政府の態度だ。警察は合法的な対北ビラ行事が不法と暴力で阻止されるのを手をこまねいていた。自称地域民たちが本団体の徐貞甲本部長に悪態を浴びせた時も、本団体の女性会員たちに乱暴を働いている時も、後ろ手に組んだまま笑っていただけだ。
軍隊はどうだったか? 該当地域の某部隊長は、「民間団体のビラ散布のため、GDP地域にいつでも敵の砲撃挑発の可能性が濃厚なので、民間人は午前10時まで撤収せよ!」、「10時まで撤収しない場合、いかなる被害が発生しても軍部隊は責任を負いません」という案内文(*右写真)を地域にばら撒いた。
対北ビラが北韓の挑発を齎すではなく、万一、北側の挑発があったら10倍、100倍に報復するから安心しろという公文を出しても足りないのに撤収しろとは? 被害が発生しても責任を取らないとは? 愛国団体のビラ散布に責任を負わせ、北韓の恐喝には怖気づいた卑屈で無責任な主張だ。この部隊長の考えでは、如何なる場合でも北側を刺激してはならないということではないか? 北側が恫喝する度に韓国の選択は逃げることだけではないか? 46人の戦友が敵に殺害されたのに報復や膺懲どころか、民間団体の対北ビラ飛ばしも妨害する彼らの所属はどこか? 大韓民国か? 問いたい。これは国防部の意見なのか? それとも部隊長個人の怖気づいた告白なのか?
3月26日の天安艦の冤魂をなだめる「天安艦復讐空中魚雷飛ばし」は失敗に終わった。李明博政府の中道実用の下で繁殖した従北勢力の扇動、魂を失った軍隊、警察の職務遺棄のため、われわれは自由風船を飛ばす代わりに血の涙を流した。こういう姿勢では北韓側は数年内に核兵器の実践配置を通じて韓国を思う存分蹂躙するだろう。小型化した北側の核爆弾の人質になった韓国は、北側がお金を出せと言うとお金をあげ、米を出せと言うとば米を与えて、米軍を撤退させ連邦制統一をしようと言うとそう引き摺られて行くかも知れない。
われわれ愛国市民は3月26日の事件を単純なハプニングで終える訳にはいかない。これは大韓民国内の従北勢力の根がどれほど堅固なのか、政府の対北問題に対する無理解と無関心、無責任がどういうレベルなのかを如実に示す事件だ。本団体は、凶器と掘削機を動員して正当で合法的な対北ビラ飛ばし行事を阻止した扇動勢力とこれを傍観した担当警察を各々暴力行為と職務遺棄疑惑で刑事告発する。
韓半島では金正日勢力が跋扈し日和見主義者たちが溢れているが、われわれ愛国市民は7千万国民の繁栄と自由と生命のため最後まで闘争する。大韓民国の国境線は休戦線でなく鴨緑江と豆満江だ。
2011年3月26日、国民行動本部