金成昱
俳優文盛瑾が主導するいわゆる「100万人民乱(一揆)プロジェクト」は、3月19日現在の加入会員(住民番号まで書いた会員)が8万8千人を超えた。荒唐な「民乱」扇動が広く知らされた理由は、左派媒体の集中的な報道のためだ。
文盛瑾の民乱(一揆)扇動のホームページ(powertothepeople/2012)によれば、去年8月の開始以後現在までこの活動を報道した記事が270件に達する。ハンギョレ、京郷新聞、オーマイニュース、プレシアン、民衆の声、メディア今日のような左派媒体はもちろん、時事IN、CBSノーカットニュース、YTN、聯合ニュース、ニューシス、ポリニュース、アジア経済、アジアトゥデイ、政経ニュース、ピュスエンニュース、ファイネンシャルニュース、テーリアン、ブレーキニュース、ニュースペース、サプライズ、国学ニュース、市民の声、アジアニュース通信、レーディアン、ウィークリー京郷、イエスTV、健歯新聞、仏教放送、金剛日報、福音と状況、イエスTV、市民主権、ニュースポスト、中央通信ニュース、より良い民主主義研究所、メーディアース、100人ドットコム、アジアニュース、シティジャーナル、中央通信ニュース、主権放送など50余りの媒体が記事を出したが、事実報道は少なくほとんどが広報性か扇動型の記事だ。
何と66回の記事を書いたオーマイニュースは、2010年8月26日、「愉快な100万民乱プロジェクトで政治をひっくり返そう」という記事を筆頭に、「大学路降った豪雨、文盛瑾は止めなかった(2010年9月19日)」、「100万人が集まるから、盧武鉉の死を無駄にしないで(2011年1月28日)」などこの扇動の機関紙の役割を自任してきた。
KBS、MBCの地方放送局と共に相当の地方紙も「民乱扇動」を熱心に報道してきた。釜山日報、国際新聞、光州日報、群山未来新聞、全北道民日報、全州MBC、全北中央新聞、新しい全北新聞、全北毎日、全北道民日報、全北日報、楊坪新聞、全北CBS、光州インターネットニュース、光州一等ニュース、光州インターネットニュース、光州IN、水原市民新聞、城南トゥデー、江原タイムズ、江原日報、聯合ニュース(済州)、済州KBS、済州MBC、済州の声、済州日報、漢拏日報、済民日報、安養ニュース、京畿北部日報、済民日報、南島放送、光州ドリーム、光州IN、新亜日報、麗水IN、ソウル大学新聞、忠清トゥデー、忠清プラス、慶南道民日報など40余りの媒体がそう報道した。
文盛瑾の民乱扇動が力を得た背景には、既存の左派媒体はもちろん、正体不明の数多くのインターネット媒体と地方紙が存在する。これら100余りのオン・オフライン媒体の相当数は盧武鉉政権と金大中政権の時現れたものと見られる。
言論の「民乱」扇動報道の様態は多くのことを示唆する。文盛瑾が騒ぐ「MB政府の暴挙」、「南北関係の破綻」などの偽りと扇動を代弁する数多くの媒体があるのに反して、事実報道に忠実な言論は朝鮮・東亜などメジャー言論1、2つに過ぎない。「ロウソク乱動」、天安艦政局など決定的時に真実が歪曲されてしまう理由がここにある。真実の流通量自体が足りないのだ。2012年はもちろん、先進化のための切迫した課題が何であるかの真剣な悩みが必要な時点だ。