自衛的核開発の争点整理

日付: 2011年03月04日 08時20分

趙甲済
1.「6者会談」は北韓の核実験を阻止するのに失敗した。北韓が核ミサイルを配置する事態も防げない(客観的事実)。
2.「中国は、日本か北核に対応して核武装をすることになっても、北韓の核武装を傍観することで独裁政権が崩れず(中国のための)緩衝地帯の役割をなして米国を牽制し続けることを望む」(李光耀)。
3.「6者会談は短期的な対応であり、長期的には(北韓政権を倒して)北韓住民を自由にしてこそ核問題が解決できる」(ジョージ・ブッシュ)
4.「中国が北韓を支援する限り金正日は核を放棄しない。金正日政権が消えてこそ核問題が解決される。核が金正日政権を維持させている」(ラムズフェルド)
5.中国がパキスタン、イラン、北韓などへの核拡散の主犯だ。中国は事実上北韓政権の核開発を助けた。(「核特急」、リードとスチールマン共著)
6.「中国とロシアは、米国の圧力に屈服して核開発を放棄してはならないと私に忠告する」(小泉-金正日会談録の中で金正日の発言)
7.「これから米国大統領にアジアへ大規模の地上軍を派遣せねばならないと建議する国防長官がいたら彼の頭脳を調べてみなければならない」(ロバート・ゲイツ米国防長官)
 
以上の最高位人士たちの証言を総合すると北韓政権の核武装を平和的、外交的に解体できる道はないという結論に至る。米国が軍事的攻撃で北の核能力を除去する可能性も低い。それでは韓国の対応は何か? 次のような議論がなされている。
 
1.「北韓政権が核ミサイルを実戦配置する前に先制攻撃で核能力を破壊するか自衛的次元の核武装をしなければならない」(尹龍男元合同参謀議長)
2.米国が1990年代初めに韓国から撤収させた戦術核武器を再配置するように求める。
3.核武装した北韓軍の南侵の兆候が見られると高性能武器を使った同時多発的先制攻撃で北の指揮機能をマヒさせる「斬首作戦」を行わねばならない(権泰栄)。
4.「北の核実験で核の傘は破れた。NPTから脱退し、核武装の意志を闡明せねばならない」(朴槿大使)
5.韓米原子力協定を改正して、韓国も再処理施設を持てるようにしなければならない。そして国家が決心すれば短期間に核爆弾が作れる能力を準備して置かねばならない。
6.自衛的核武装を促す汎国民運動や1000万人署名運動を行う。
7.核武装を公約する大統領候補を支持する。核武装を主張する政党を作る。
8.核武装を支持する世論が80%以上になるようにすれば政党もついてくるようになっている。
9.核爆弾が持てなくても、少なくとも核カードは持つことができる。
 
北韓政権が核ミサイルを実戦配置した後局地的対南挑発に出た時、韓国軍がまともに膺懲できるだろうか? 北側が南が膺懲したら核で報復すると出ると(韓国の膺懲を)米国が止めさせるではないだろうか? 韓半島で在来式武器による戦争が起こった場合、北側がもし非勢になれば平壌側は核武器を使いたくなるはずだ。特に、現代戦の特徴である開戦初期の同時多発的集中攻撃で、北韓軍の指揮部が麻痺される事態が発生する場合、核爆弾で敗戦を免れたいと考えるかも知れない。
北韓政権は、北韓軍が奇襲攻撃に成功してソウルを包囲できたらその状況で休戦を提案し、応じないと「核兵器を使う」と威嚇して、韓国の戦争意志を砕けると計算するかも知れない。北韓でリビア事態のような民衆蜂起が起き、これを流血鎮圧する場合、国際社会が制裁をしようとしたら北韓政権は核武器を使うと恫喝するだろう。
 
北韓政権は、核ミサイルの実戦配置と南韓の従北勢力を結合させれば、駐韓米軍の撤収と韓米同盟瓦解を誘導し韓半島の赤化を成遂げられると信じている。北核は、韓半島で戦争の危険を増加させ北側の対南赤化戦略を容易にするものであり、分断の固着と独裁政権維持に利用される。反民族的、反平和的、反統一的北核を廃棄させるための韓国の自衛的核開発は、統一のため、民族のため、平和のための正当な決断である。
 

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