自由統一で韓半島新時代を築こう

自由統一か赤化統一か中国は北韓への庇護をやめよ
日付: 2011年01月01日 00時00分

延坪島は静かな日の出を待つ (写真=連合ニュース)

 野蛮な「金氏王朝」政権が武力による韓半島の現状変更に出た。金正日の私兵集団である北の人民軍が6・25戦争60周年の年に同族を殺す戦争を再開した。
 北韓は、韓国領海に密かに潜入して韓国哨戒艦を撃沈しては自分たちの犯行でないと嘘を吐いた。そして南北間の海上境界線である西海NLLを侵犯して延坪島を砲撃、それも民間人居住地まで狙って攻撃した。
 北側の行動は、後継体制固めのための意図的な緊張強化とか、いわゆる瀬戸際戦術などではない。北側の目標は、西海のNLLの否定と、西海5島そのものの奪取だ。それは北側が主張する「領海線」というものが仁川や平沢沖に達することでも証明される。
 北側が、韓国の致命的急所である西海5島を武力で奪取しようとするのは核ミサイルの実戦配備が進んでいることを意味する。北が核ミサイルを実戦配備すれば、韓国は北の全面的武力侵攻にも徹底的な反撃を加え難くなる。北の核武装と西海5島攻撃はコインの両面なのだ。もはや北核問題の本質は誰の目にも明らかにその正体を現した。要するに、北核は韓国の生存を拒否する「絶対武器」なのだ。
 今まで、当事者の韓国はもちろん、国際社会は北核問題の外交的解決に努力してきた。以前から多くの専門家が「6カ国協議」の欺瞞性を指摘した。だが、中国や韓国の親北左翼政権、そして宥和主義者たちは真実を直視しようとしなかった。
 65年間、抑圧体制を続けている金正日政権は、2012年に「強盛大国建設の大門を開く」ことをうたって「唯一思想体系・唯一指導体系」の3代目への世襲を宣言した。
 北は1994年に配給制度を廃棄し、300万人といわれる餓死者を出した。歴史は、社会主義独裁体制のソ連も中国も原爆を作るため夥しい人民を餓死させた事実を記録している。
 この最悪の失敗国家・金正日体制を庇護し利用しているのが中国だ。中国は餓死と恐怖から逃れようとする脱北者を逮捕して金正日に返している。北核を事実上容認し、北が韓国を攻撃しても韓国に報復するなと自制を要求し、甚だしくは韓米同盟の破棄まで促す。国連安保理の常任理事国である中国は、北側の侵略行為に対する国際社会の膺懲・制裁まで妨害する。中国の次期指導者に決まった習近平副主席は昨年10月、6・25戦争を(侵略に)立ち向かって戦った正義の戦争だったと言った。
 北側は昨年11月、ウラン濃縮施設を公開した。北側がウラン濃縮設備を獲得するにも核やミサイルをはじめ大量殺傷兵器を拡散するにも中国の放任や協力がなければできないことだ。韓国、米国、日本をはじめ国際社会がいくら金正日体制の核武装やテロ輸出、対南挑発など暴走を止めようとしても中国が金正日の暴圧体制を庇っている。
 中国は金正日体制が自国民を拉致しても、中国に麻薬や覚せい剤を密輸して拡散させても大きく問題にしていない。ということは、中国はわれわれと価値観を共有していないということだ。文明社会の基本的価値観を無視する国が経済力や軍事力をつけて覇権を追求している。中国が目指す国際社会の秩序とは一体何だろうか。
 今年も「時限人生」を生きている金正日体制は焦りから核実験をはじめ韓国や国際社会に対してあらゆる挑発を続けると予想される。しかし、中国が立ちはだかっている国連は金正日や中国の暴挙を止められない。
 韓国民は今や真実を直視せねばならない。現実性のまったくない「6カ国協議」などに期待をかけ、時間ばかり費やしてはならない。われわれが直面している現実は自由統一か赤化統一かだけだ。そして中国は自由統一を阻み、韓半島を吸収しようとしている。
 大韓民国は建国以来、今よりもはるかに悪い、絶望的な環境条件も克服してきた。韓国がここ半世紀間で成したことは、これから北韓同胞を解放し、繁栄する自由な韓半島をつくるための前段階だ。韓国が韓半島の北部を奴隷状況から解放できなかったら、大韓民国の62年間の成就は意味がない。
 この課題への最大の敵は韓国内部の敵だ。金日成・金正日62年間の悪の体制が韓国内部に植え付けた従北反逆勢力をまず除去せねばならない。
 安全保障はただでない。自由と福祉を享受し続けたいなら国防費を先進国並みに投資せねばならない。現在のGDPの2・6%は自由を護るにはあまりにも少なく、われわれより遥かに安全保障負担のない国々も3%以上だ。国防費をせめて3・5%以上に上げねばならない。独自の核抑止力も検討すべきだ。核兵器をもった社会主義独裁勢力がわれわれの自由と生存を脅かしてきた。これに立ち向かうか、屈従するのか。
 100年前のわが祖先たちは外からの挑戦に応戦することに失敗した。その後も自力のみで今日の大韓民国を建設したわけではない。これから国運をかけた戦いをしよう。歴史は傍観者にはチャンスを与えない。


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