北が核ミサイルを実戦配置する日が近づきつつある!

軍事的な対応以外の解決策はない。
日付: 2010年12月17日 22時14分

趙甲済
昨日のニューヨークタイムズは、北韓政権のウラニウム濃縮技術がイランより進んだものであり、米国専門家たちに公開した寧辺の施設の外に別の濃縮施設があるという米政府官吏たちの見解を報道した。何人かの官吏は、北韓がウラニウム濃縮施設を公開したのはこの施設を購入し核武器を作りたい国々に広告する目的だと分析したという。世界初の原子爆弾を作った米国のロスアラモス研
究所所長を務めたジグプリド
S. ヘッカー(現スタンフォード大学在職、*右写真)氏は、寧辺のウラニウム濃縮施設を見て「こんなにはやく工場を建てたのに驚いた」と言った。
 
米政府は北韓がすでに原子爆弾の原料である高濃縮ウラニウムの製造を始めた可能性もあるとみている。
 
北韓政権は核武器開発技術をイラン、シリア、ミャンマーに売った。北韓がアルカイダのようなイスラムテロ組織にウラニウムやプルトニウムを渡せば、彼らはそれで米国を攻撃するだろう。ブッシュ行政府は、イスラムテロ組織に核物質や核技術を譲り渡す国を軍事的に攻撃すると公言したことがある。
 
北韓政権がシリアに寧辺原子炉のコピーを建てていた時期は「6者協議」で核施設を廃棄すると約束した時と一致する。金正日はそのように約束を破っても、米国と韓国が軍事的対応をしないのを見て安心したはずだ。中国が心強い保護者の役割を果たしているためより一層安心しただろう。シンガポールの李光耀元首相は、「中国は、仮に日本が核武装をするようになっても、核武装した北韓が米国の影響力拡大を牽制する役割をするから、北の核開発を阻止しないだろう」という要旨の話をしたことがある。
 
金正日が、核施設を公開し延坪島を砲撃したことは信じるところがあるためだ。米国は軍事的対応が出来ないという確信、韓国は報復できないという確信、中国が庇護し続けてくれるという確信。こういう確信を軍事的に壊さなければ、北韓がイスラエルのように核強国になるのを阻止できないだろう。これは北韓政権が核爆弾を装着したミサイルを休戦ライン近辺に配置することを意味する。そうしておいて、白翎島を砲撃するか占領する時、韓国の選択は何なのか
?
 
金正日は戦争恐怖症を拡散させてから米国と談判を試みるだろう。ここで平和協定を提案しながら、(北の)核放棄と韓米同盟の解体(駐韓米軍撤収)を交換しようと提案するだろう。これと同時に、韓国内の従北派と親中派が「韓半島の平和」を叫びながら、「平和協定の締結と韓半島の中立化」を打ち出すだろう。政府は、韓国国民がこういう平和攻勢に騙されないように世論を管理しなければならない。延坪島砲撃で憤怒した世論が冷めれば、また戦争恐怖症がよみがえる。そうなれば、金正日政権と従北勢力の平和攻勢が効くかも知れない。世論を主導せねばならないハンナラ党が、日和見主義的でウェルビーイング的姿勢を棄てない限り、機会をまたも失うかも知れない。
 
北傀軍が核ミサイルを実戦配置する状況は、われわれの軍事的決断を要求する。韓国軍が単独でもイスラエル式の爆撃が敢行できないなら、核武装を宣言する度胸がないなら、状況の主導権は北韓政権に奪われる。決断の瞬間に備えた国民大覚醒運動が必要だ。
 
www.chogabje.com 2010-12-16 11:23

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