【慶南国体特集】 金昭夫引率団長に聞く

重圧に耐えた選手・支援者に感謝!
日付: 2010年10月27日 00時00分

 第91回韓国国体で、4年ぶりに在外同胞部門の総合優勝を飾ることができました。まず、監督やコーチ、そして選手の皆さんに「ご苦労様」といいたい。各種競技を支えてくれた引率団の皆様や、朴安淳会長をはじめとする体育会の皆様にも非常に感謝しています。
 世界17カ国・地域から在外同胞が参加した中で、金8銀3銅6つのメダルを獲得できたのは素晴らしいことです。在日のプライドをかけて普段の練習の成果を発揮してくれた選手の皆さんに、この場を借りて敬意を表したいと思います。
 特に競技初日に金メダルを獲得してくれた女子ゴルフ団体の呉美波選手と鄭美耶選手。男子ゴルフ個人で2連覇を達成した河尊永選手。そして男子団体戦で河選手とともに金メダルを獲得した金泰成選手は、チームに勢いをもたらしてくれました。我々の優勝にとって大きな支えになりました。
 翌日ボウリング男子個人で金メダルを獲得した張智成選手は、小さな体ながら神がかり的な金メダルを獲得してくれました。前日のゴルフで獲得した3つの金メダルと加え、他選手に大きな励みになりました。
 スカッシュ男子の朴起男選手、卓球男子の金載鉉選手もその流れに乗ってチームに金メダルをもたらしてくれました。テニス女子ダブルスの朴・李ペアも、決勝では老練な相手に苦戦しながらも見事優勝してくれました。
 チーム全体に勢いが生まれる中、サッカーの選手たちも圧倒的な試合運びを見せてくれました。チーム全体の熱意が伝わっていたのだと思います。また、特に大所帯だったサッカー選手団の金英植監督やコーチは、選手の信頼を得てチームをよく一つにまとめてくれました。
 国体で引率団長を務めるのは、05年の蔚山国体以来2回目ですが、在外同胞選手団はどの国も自分たちの居住国を背負って戦っていると感じました。在日同胞選手団は、「在日本国」という国を代表する気持ちだったと思います。
 同じ韓国人でありながら、互いの国を代表して戦うというと何かおかしな感じがしますが、それこそ多くの在外同胞を持つ祖国大韓民国ならではのことであり、在外同胞に祖国で活躍する機会を与えてくれる政府や本国体育会の配慮があるからです。地元の金斗官慶南道知事や李昌熙晋州市長からも大変なご厚意をいただきました。
 最後に、鄭煥麒・引率顧問団名誉会長や鄭進・民団中央団長をはじめとする諸先輩から多くの誠金を頂戴しました。そのお気持ちが選手に伝わったのだと思います。本当に、心より感謝申し上げます。


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