映画好きの父親のプロデュースで華々しくデビューした三男坊。ホップ、ステップ、ジャンプのお目見えで、少なくとも韓国・日本では話題をかっさらった。まずはホップで大将の称号。
後継宣伝の地ならしで住民に歌わせた称揚歌パルコルム(足取り)の歌詞にある「金大将」に歩調を合わせた。いや、南側の子女コネ採用に負けじと、この究極の縁故採用の方が先に決まっていたのかも。
俄然、朝鮮総連機関紙・朝鮮新報日本語版や朝鮮通信の漢字表記に注目が集まった。さあ、ジョンウンのウンは銀か恩か。殷の可能性も。さすがに隠や慇はないだろう。届いた朝鮮通信はカタカナ表記。購読料を返せの苦情もあったとか。
今年2月、コモ(叔母)の名はコソッと金慶喜と初めて表記した。おかげで今も金敬姫と同一人物かと尋ねられる。さて1日置いて次がステップ。党代表者会での中央委員と党軍事委員会副委員長の拝命である。政治局や書記局入りはなかった。さすが「先軍」人事である。
一呼吸おいて、ジャンプはご尊顔披露でビシッと決めたいところだが、思わず吹き出してしまった。この顔を拝して、お祖父ちゃんのソックリさんショーと思わない観客は皆無にちがいない。
ひょっとすると、このとっちゃん坊やはひと頃後継者候補にあがったお祖父ちゃんのご落胤(らくいん)・金賢ではないかと疑った。隔世遺伝とはいえ、メーキャップ技術は先進国並み。
「金日成朝鮮」「金王朝」の三代目はこうでなくては。 韓国では金正恩さんの改名申請が増えそうだ。