真実の究明を要求する国民に、「冷静になれ」と?

一貫性なしに毎瞬間言葉を変えるから、今日は側近が大統領の話をひっくり返し、明日は大統領が側近をバカにする。
日付: 2010年09月07日 10時07分

趙甲済
青瓦台の核心関係者は、9月6日、「盧武鉉前大統領の借名口座の存在可否に対する捜査の再開および特検の導入に反対する」という立場を表明したと朝鮮ドットコムが報道した。
 
この関係者は、言論とのインタビューでこう話したという。
「個人的に、盧前大統領捜査再開に反対し、特検(特別検事)の導入も望ましくないと思う。李明博政府が半分を過ぎたこの時点で特検云々するのはあまりにも退行的な政治行態だ。前職大統領の悲劇的な逝去に対して国民と遺族の傷心があまりにも大きかった。盧前大統領への捜査を中断した時は事実上国民的合意があってたのではないか。(借名口座)問題が世間の中心的話題になることは、国民統合の側面から望ましくない。皆が冷静を取り戻さねばならない。盧前大統領(右写真)は彼なりに時代的使命を全うし、其の方にも明らかな功がある。在職時の過ちをいつまで追及するのか。盧前大統領の功過への評価は歴史に任せるべきだと思う。」
 
「盧前大統領への捜査を中断した時は事実上国民的合意があってたのではないか」という話は事実と異なる。刑事被疑者の身分で自殺した前職大統領を国民葬に決めたこと、捜査の中断および捜査記録の非公開決定は全部李明博大統領がひたすら私益のために勝手にやったことだ。法的検討や世論調査のような「国民的合意」の過程はなかった。親盧・従北勢力の無理押しはあった。「国民統合の側面から望ましくない。皆が冷静を取り戻さねばならない」という話はおかしい。巨額の秘密資金、つまり不法資金があるかないかを調べるのが国民統合に反するなら、これから政治腐敗の捜査はやってはならない。真実が国民統合を妨げるというと、嘘は国民統合のために良いということなのか。真実の究明を要求する人々に冷静になれと? これほどの生意気で不遜な話があり得るのか?
 
李明博政府は、朝は「公正社会」を主張し、夕方には事件の隠蔽を支持する。李承晩、朴正煕、全斗煥、盧泰愚は犬を叩くようにしながら、盧武鉉だけは在職時の過ちに免罪符を与えようとする李明博大統領の側近! これが中道路線の破綻ではなく何なのか? 一貫性なしに毎瞬間言葉を変えるから、今日は側近が大統領の話をひっくり返し、明日は大統領が側近をバカにする。
 
理念のない集団がどんな行態を示すのか、良い事例だ。
 
www.chogabje.com2010-09-06 18:06

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