趙甲済
金正日の今度の訪中に息子・金正銀(キム・ジョンウン)が同行したという韓国言論の報道を初めから否定してきたある高位級脱北者は、中国が金正日に金正銀後継体制を容認したという今日(8月31日)付の新聞報道をあざ笑った。彼は、9月に予定された北韓労働党代表者会で金正銀は登場しないと展望した。
彼は金正日が訪中したのは中国の圧迫に対する投降の性格があると分析した。
「去る5月金正日が中国を訪問した時、中国側は条件なしで6者会談に戻るように注文し、金正日は怒って帰りました。その後中国は北韓に対する支援を事実上中断しました。困った金正日が走って行って無条件6者会談に復帰すると言ったのです。中国はこれに対する補償として経済援助を約束したはずです。金正銀は話もでなかったはずです。中国共産党は北韓の内政に干渉したり権力世襲を容認できません。満州に行って金日成の遺跡を尋ね歩いたのは金日成の権威を借りて自分の地位を回復するための対内用ショーに過ぎません。金正銀とは関係のないことです。」
彼は、北韓労働党代表者会は金正日の独断統治によって壊れた党の組織を再建することをやると予想した。党の最高指導機構である政治局の委員を新しく選ぶという。金正日が弱まる中で「党の指導」という格好を見せようとするだろう。彼は、金正銀が党の要職を担当して前面に出る階梯でないといった。
「金正銀を見たという人も、金正銀を知っている人も無いのに、突然『私が首領の後継者だ』と出られるのか。金正銀は影も無い存在だ。そのような金正銀を韓国で持ち上げるのが理解し難い。金正銀が中央委員に選出されることもないだろう。党代表者会に参加もできないだろう。」
彼は、金正日が、カーター元大統領が抑留中の米国人を連れて行くために平壌にきたのに会わなかったのは、一種の迷信だと言った。金正日は、1979年6月カーターに会った朴正煕大統領が4月後に、1994年カーターに会った金日成は1ヶ月後に死んだのを不吉に思っていたという。