憲法を改正して大統領から赦免権を奪わなければ!

政治腐敗や国家反逆嫌疑で有罪が確定して服役した人は、赦免されても絶対に公職に就けないように法律を改正せねばならない。
日付: 2010年08月13日 16時35分

趙甲済
監獄で服役中の人が、大統領の赦免権の濫用で釈放された後出馬して当選、国会議員として活動する場合が少なくない。憲法を改正して大統領の赦免権を廃止するか、政治腐敗や国家反逆嫌疑で有罪が確定して服役した人は、赦免されても絶対に公職に就けないように法律を改正せねばならない。大統領の赦免の恩恵を最もたくさん受ける人は政治家たちだ。普通の人々の間では「有銭無罪、無銭有罪」という不平が出る。大統領が勝手に赦免権を行使すれば裁判を何故やるのかという根源的な疑問が生じる。こういう疑問と不平は法治に対する国民の承服を難しくする。
 
盧武鉉大統領は再犯スパイが刑期の半分しか満たしていない状態で特別赦免した後、北韓訪問まで許容したことがある。政治腐敗で服役した国会議員を赦免して長官に任命したこともある。左派政権の時はスパイなど国家反逆犯罪者たちが頻繁に赦免された。
 
大統領の赦免は、ほとんどが政敵や追従勢力の機嫌を取るためのものだ。大統領が自分の退任後の安全のため法を緩く適用し始めると、甘く見られて逆にもっとやられられ得る。
 
大統領の赦免権は、封建時代の王の特権が変形されたものだ。赦免権の濫用は国民が法に対して虚無的な考えを持つようにする。巨額の賄賂を受けて拘束され懲役刑を宣告された政治家が、いつの間にか大統領の赦免で不死鳥のように復活して国会議員や長官に復帰するのを日常的に見る国民が、果たして法に対する尊重心を持つだろうか? 国民が法の公正性を疑い始めれば犯罪が増加する。
 
大統領の赦免権の濫用は、大統領一人を楽しませるため万人を苦労させる前近代的な横暴だ。
 
www.chogabje.com 2010.08.12 16:03

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