柳根一
北側がまた「ソウルを火の海にする」と脅迫した。こういう時どうしたらいいのか? 怖気づいて、「言われた通り全部やってあげろ。そうしないとわれわれ皆死ぬ。戦争でも起きたらどうするの。速くお願いせず何するの?」とするのか? 恐らく少なからずの政治屋らと一部の国民がそうしたがるだろう。そうしたら金正日はわれわれをどう見るだろうか? 「南側の奴らが動転している、思う存分踏み潰せ」というはずだ。これは一言で奴隷の道だ。そのまま「南朝鮮革命」まで一敗地に塗れるはずだ。
わが軍が、「敵が一発撃てば、われわれは3発撃ち、敵の哨所まで撃破する」と言ったのはそれで頼もしい。戦争を覚悟する者だけが、死ぬ覚悟で戦う勇気のある者だけが、生きる資格がある。これは自然界の法則であり生物界の鉄則だ。誰かが目角を立てて恐喝しただけでも「ああ、私もう駄目だ、命だけ助けてくれ」と跪く者は、初めから名誉のある人間として生きる資格を放棄した者だ。彼は単なる畜生であり奴隷であるだけだ。
敵はわれわれの内部に、そのような投降主義、敗北主義、文弱、臆病者、敵との内通、宋襄の仁(春秋戦国時代の宋の襄王のように敵に対してとんでもなく愚かなこと)が多いことをよく知って、それを利用してわれわれを分裂させて自壊するように戦術を駆使している。
「ソウルを火の海に」に対する李明博の中道実用の答は何だろうか? 「赤(共産主義)も包容しよう」と言うハンナラ党のある初選議員の発言を聞いたら、「ソウルを火の海にも包容しよう」と出るのではと思われてはらはらする。あんな青二才らの下で生きなければならないとは...