趙甲済
ある高位級脱北者は6月4日、このように大言し予言をした。
「金・ジョンウンは永遠に現れないはずだ。彼が金正日の後継者として確定されたという話を拡散する人々は責任を負わねばならない。1500%大言できる。」
金・ジョンウン後継者確定説が出鱈目である理由に対して彼はこう説明した。 「金日成と金正日は普通の独裁者でなく神格化された首領だ。北韓住民と労働党幹部らが見たことも聞いたこともない20代の世間知らずが突然に現れ『私が首領だ』と言えば従うだろうか? 朝鮮労働党にも論理がある。金・ジョンウンを首領にするためには党宣伝煽動部が資料を用意せねばならない。金・ジョンウンの偉大な業績と品性に対する資料をいったいどう作れるか? しかも彼は本妻でなく妾の息子だ。こういう事実も隠せない。金正日も息子を後継者にする考えをして放棄したはずだ。彼の周りで金・ジョンウン擁立の動きを見せた者らは問責された。
韓国で金・ジョンウン後継者説を拡散した記者たちはみな小説を書いたのだ。金・ジョンウンを見たという人がなく、金・ジョンウンが何の職責を担当しているという確証も提示できなかった。全てが推測であり推測がまた別の推測を生んでいる。朝鮮労働党が彼を後継者として確定したとすれば宣伝煽動部が絶対に黙っていられない。金・ジョンウン後継者説を拡散して北韓政権を宣伝する時間があれば金正日政権への悪口を言うのが民族のためになるだろう。
私が、「(その大言は)あまりにも自信満々ではないか。韓国情報機関も金・ジョンウン後継者説を信じる方だ」と言ったら、彼は「後で結果を見ましょう。誰が正しかったのか」といった。一つ確かなのは、今まで金・ジョンウン後継者擁立説を後押しするものだと言論が提示した資料らは全てが嘘と判明されたか憶測であったという点だ。