「改造した半潜水艇で魚雷攻撃」―北韓の現役将校が証言

日付: 2010年04月28日 00時00分

 韓国の崔成龍・拉北者家族会代表は22日、北韓の現役領官級(日本の佐官級に相当)将校P氏との通話で、天安沈没事件における北韓部隊の具体的な動きに関する情報を入手した。以下は、通話内容。(カッコ内は編集部が補足。ソウル=李民晧)

 
  P先生、天安艦を沈没させたのは北韓の仕業といわれますが。

 P 大青海戦(09年11月)で敗れた金正日は、軍部に「何としてでも必ず(南韓軍に)報復せよ」と指示したという。金英徹大将(韓国の中将に相当。偵察総局長を指称)が指揮し、保衛部隊員たちを白翎島に行き来させた。

  作戦はどのように行われたのか。

  キム・ジョンウン大将が新兵器を開発して、一発で吹き飛ばしたといわれる。半潜水艇に13人を乗せて投入した。戻ってきた隊員らは英雄扱いされている。

  半潜水艇にそれほど多くの人員が乗れるのか。

  今回は半潜水艇を改造して乗ったという。13人のうちの1人がよく知る人物なので、彼に聞いた。

  北韓がやったということはどれほど知られているのか。また、どのように魚雷を発射したのか。

  北韓軍では、末端の兵でも誰がやったかわかっている。白翎島近海には北韓漁船が70隻以上いるので、漁船に偽装した。おそらく彼らは演習もたくさん行い、西海から東海まで何度も通ったという。また大きなことをしでかすようだが、なぜ今なのか……。私たちも非常事態になっていて、皆疲れている。

  キム・ジョンウンは後継者になるか。

  今年の1月、(キム・ジョンウンの)誕生日を大々的に祝った。今後、キム・ジョンウン大将が後を継ぐと見て間違いないだろう。

  北韓の放送で、「自分はしない」(跡を継がない)と発表したのでは。

  (本人はするつもりでも)当然しないと言う。軍や兵はすべて分かっているだろうが。


閉じる