趙甲済
国民が今回の天安艦爆沈事態に対処する李明博大統領と青瓦台を見て怒った理由は簡単だ。正直でもなく正確でもなかったからだ。保守勢力と呼ばれる人々は、真実と憲法を行動と判断の基準にする。
白翎島の近くで夜間に緊迫した実戦状況が展開されているのに、青瓦台は「北韓側に特異動向なし」と発表した。北の魚雷攻撃の可能性を裏付ける情況や証拠などが続々と現れつつあるのに、青瓦台と大統領は「北韓介入の証拠はない」と主張し、国防長官が真実の発言をするのを止めようとした。
真実とあまりにも遠い大統領と青瓦台のこういう言動が、従北-扇動勢力によって反国家団体である北韓政権を庇い、国軍を苛めるのに利用されるのを見た国民が怒ったのだ。
李大統領は、今日も不正直な発表で国民を誤導した大統領の参謀らを問責しようとせず、被害者である国軍を事態収拾後追及すると爪を研ぐような発言をした。大統領が望み大統領の参謀らの思惑通り軍隊が引張られてきたら、今も国民は「北韓介入の証拠なし」の水準で混乱しているはずだ。
金泰栄長官が指揮する軍隊が立派にやったことは真実に充実しようとした点だ。軍はミスが見付かれば即時是正した。政界や言論界、そして学界では見られないことだ。
李明博大統領と青瓦台がこれから軍の紀綱を立てるという話は何を意味のだろうか。国軍が「太陽政策」に酔って北韓軍と北韓政権に対して厳正に対処しなかった点を正すのは良い。予算の浪費要素を正す方向への改革も歓迎だ。だが、そうでなく軍隊が天安艦事件を前後にして、北側を追い詰め過ぎた点を正すと出れば、これは盧武鉉の反軍-反国-反憲路線を踏襲することになる。
大統領は、事件後20日間余り、北を庇う目的で国民と言論に不正直かつ不正確な情報を出し続け真相を隠蔽、縮小しようとしたと疑われる大統領の参謀らを交替してから軍の紀綱をたてるのが順序だ。赦せない虚偽報告をした参謀らを重用して、彼らの手で正確な報告をした軍隊の規律を正そうとしたら「理由のある抵抗」に遭うだろう。
3月26日から10日間余り「北韓側に特異動向なし」という歌を歌った人々が問責もされず、謝罪もしない組織なら真実が護れない。真実が護れないと、正義も護れない。安保も護れない。軍の作戦においてスパイよりもっと危険な行動は虚偽報告だ。