いわゆる南北首脳会談への欲心が李大統領の目を曇らせたかも

天安艦の46人の戦死-失踪将兵、そして韓主浩准尉の尊い犠牲が悪魔の誘惑に負けそうになった李大統領を揺すって覚ましたのではないだろうか? それなら彼らの犠牲は歴史に残るだろう。
日付: 2010年04月22日 15時59分

趙甲済
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今年1月29日、スイスのダボスを訪問中の李明博大統領は、韓半島の平和と北核解決に役に立つなら北韓の金正日を今年中にも会うと言った。李大統領はこの日、英国のBBC放送とのインタビューで、「金正日委員長に会う準備が常にできている」、「韓半島の平和と北核解決に役に立つ状況になれば年内でも会わない理由がない」と話した。李大統領はまた「有益な対話でなければならず、北韓核問題に対して十分な話ができなければならない」と付け加えた(「アメリカの声放送)。
 
*青瓦台の金星煥外交安保首席は、去る2月、ヨーロッパ連合商議(EUCCK)主催の昼食懇談会で「一つの国へ行く政治的統一はいつできるか分からない」、「南北が2国家を維持しながらも、いつでも相互往来が自由になれば『事実上(de facto)の統一』の効果と似ていると言える」と話した。
 
*去る2月末、李明博大統領はハンナラ党役員らと会った席で、「これから選挙法の改革、行政区域改編、制限的な改憲など政治を先進化させる基本的課題が残っている」として協力を要請した。
 
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金星煥大統領外交安保首席は、3月4日、中央日報と現代経済研究院が主催したセミナーで、虐殺者の金正日対して「におかれましては」、三十才もなっていない彼の息子の金・ジョンウンに対しては「後継者に内定された方」と極尊称を用いた。彼は、またその時、大韓民国の憲法上反国家団体と規定されている北韓政権を「国家」と呼んだ。
 
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先月の3月19日、金徳龍大統領国民統合特報は、「これからあるはずの南北首脳会談は、南北基本合意書と(1、2次首脳会談の合意である) 6.15宣言と10.4宣言を包容しながらも、それを超えて南北が未来に向けて手を握って進む姿を盛込まねばならない」と話した。金特別補佐官はこの日、民主平和統一諮問会議が「第3次南北首脳会談-このように準備しよう」をテーマに開催した専門家招請大討論会の基調演説文(事前配布)で、「次期首脳会談は1次的には南北経済共同体、そして文化共同体をどう実現していくかを具体的かつ実質的に議論する場にならねばならない」と話した。
 
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今月の4月15日、金日成誕生日に、天安艦の戦死者遺骸が収拾されていた日、世宗研究所が「第3次南北首脳会談」という主題のセミナーをソウルで開いた。
 
*李明博大統領は、4月21日青瓦台で、「私は北韓と力で、経済的に統合する考えがない。今は統一よりも北韓が経済的に自立できるようにするのが急務で、両国間平和を保ち睦まじくなるのがもっと重要だ。そうなると(統一は)付いてくる」と話した。
 
天安艦爆沈事件を前後してあった出来事をこのように整理して見たら、ある流れが感知される。李明博-金正日会談を推進する人々がおり、李大統領もこの会談に相当な期待を寄せていたし、(自由統一勢力には)相当望ましくない方向に事が進んでいたという感じがする。
 
外交・安保・統一問題に関して李大統領に最も大きな影響を及ぼす安保首席が2回、大統領が1回北韓政権を「国家」と呼びながら、「南・北韓が国家対国家の関係で共存するのが統一へ進む道だ」という考えを表わしたという点が、(自由統一に)不吉な暗い影を落とす。
 
南北対決の本質は、民族史的正統性と生の様式を置いて争う、妥協が絶対に不可能な総体的権力闘争という事実を忘却し、大韓民国のみが韓半島の唯一の合法・正統国家という事実を無視した、事実上の統一放棄=分断固着的な考えが大統領の脳裏に焼き付かれた。こういう反国家的-反憲法的な考えをもって推進する南北対話や首脳会談は、必ず金正日に利用され国益を売渡す結果を招く。外交安保首席と大統領がそういう「問題発言」を憚らなかったのは水面下の接触が相当進行し、その過程で「会談」を支配する考え(1民族2国家)が知らぬ間に「問題発言」として表出されたのではないかと考えられる。
 
韓国政府公式的統一方案である韓民族共同体統一案は、2段階として南北連合規定している。これは平壌政権国家と認める国家連合でない。南・北最終的統一、つまり1民族1国家へ進むための暫定的中間協議の段階だ。ところが、大統領安保首席は「南北連合」を「国家連合」と解釈し、反国家団体である北韓政権大韓民国じレベルに格上させてあげてはこの土台の上南北経済共同体建設するという、反憲法的な蜃気楼いていたのではないか? 政府が、大韓民国のみ韓半島唯一合法国家であり、民族史正統国家であるという「独占的位置」を放棄する瞬間、南北対決主導権を失う。打算的な李大統領は、原則信念対決である南北関係を、便宜的にもって行こうとするのではないかといいが生じた。
 
に、外交安保首席金正日とその息子極尊称を用いたのは、首脳会談のための裏面交渉が進んでいるため言葉に気をつけねばならないという強迫観念自然な現れだったかも知れない。こういうの裏面接触には国家情報院核心的関与するようになる。大統領会談を成遂げるための裏面接触に参与する人々は、金正日と平壌を刺激することをやろうとしない。

こういう状況で、326日の夜、北側潜水艦艇が発射し魚雷推定される物体によって天安艦爆沈された事件発生した。李明博大統領外交安保首席てただろう。じられなかっただろう。いや、じたくなかったはずだ。

李明博-金正日会談のため奥の深対話進行中なのに、まさか北韓がそうやったのだろうか? 韓国軍のミス、えば弾薬庫の爆発のような内部要因沈没したのではないか?

客観的な情況は、ても自動的に「これは北韓側の仕業だ」断定するようになっていたが、大統領府の安保ラインの人々は主観的な感じに希望事項えて判断したあげく、「北韓特異動向なし」、「北韓介入の証拠なし」という非常識な発表を出さざるを得ず、らは一度出した話人質になってその20日余りの間その方向に話んだ(その過程常軌逸した文句って)が、はっきりなりつつある真実とあまりにも懸け離れた自分たちを後から発見しては、数日前から軌道の修正を図っているのではないか?
 
正常では到底理解できない「北韓側特異動向なし」という大統領と青瓦台の最初反応背景には「金正日との会談」への誘惑未練があったはずとう人々が意外にもくてこのいている。
 
昨日と今日、李大統領北韓政権批判する発言をした。では金正日との会談を放棄したのだろうか? 背中を刺したことして裏切られたとじたからか?
 
金正日は、金日成と700万人(ほとんどが同族)した悪党だ。この悪党取引きして自身政治的利益を得ようとしたは、ほぼ例外なく不幸最後をむかえた。キリスト教牧師たちでは金正日を「サタンの勢力」と規定する人々がい。らのにはキリスト教徒李大統領提案した「グランド・バゲン」が「悪魔との取引」と映るはずだ。悪魔打倒せねばならない対象であって取引すべき相手ではない。
 
筆者
は、もし李大統領金正日うため北韓地域に行くか、反憲法的な「6.15宣言」尊重すると約束すると、弾劾運動うと公言したこともある。
 
李大統領は、金正日との会談を実現させ、G20頂上会談びつけることで自身人気極大化する方法えたかも知れない。頂上外交自信つようになった李大統領は、同じ年でいわゆる南北首脳会談世界首脳会議同時開催した最初大統領として歴史人物になろうとしたかも知れない。そのいを利用して改憲推進し(自分の)後継者選定影響力行使する一方、憲法第3条の領土条項まで修正して南北関係画期的(?) 変化させようとった可能性排除できない。
 

天安艦沈没事態は、李大統領いた「きな絵」を壊したはずだ。だが、ったのかも知れない。天安艦沈没事態がなかったら、屈辱的-金会談北韓地域で行われ、李大統領が金大中、盧武鉉同様に利用されて国益国家のアイデンティティに甚大損傷が齎された可能性が排除できない。金正日取引して成功期待するのは、北韓との商いで利益期待するのと同じだ。

だが、天安艦爆沈されたことで会談可能性えたのは、意図したことではないが、結局李大統領大韓民国を救ったではないだろうか? 天安艦の46人戦死-失踪将兵たち、そして韓主浩准尉の尊い犠牲が、悪魔誘惑けそうになった李大統領を揺すって覚ましたのではないだろうか? それなららの犠牲歴史るだろう。問題は、李大統領が彼らの犠牲をどのように解釈し膺懲するかである
 
www.chogabje.com 2010-04-21 23:15
 
*写真(上から):李明博・金正日、金星煥(外交安保首席)、金徳龍(国民統合特補)、宋大晟(世宗研究所所長)、国家情報院全景、趙甲済。

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