趙甲済
西海のNLL(北方限界線、*海上休戦線)で、そして哨戒艇で勤めたことのある海軍将校出身らは、「北韓側の半潜水艇が天安艦に接近し魚雷を撃った可能性が最も高い」と口をそろえた。
彼らの見解を総合するとこうだ。
1.生存者たちが証言した「大爆発と同時に船が浮き上がって落ちながら真っ二つになった」というのは典型的な魚雷にやられた状況の描写だ。わが国で魚雷を開発して試験した結果もそういう現象が現れた。
2.半潜水艇は水深20mの浅い海で作戦する。直径50cm程度の軽魚雷を積載する。哨戒艦の音響探知機ではこれを探知するのが難しい。白翎島近海は潮の流れが速くて海の中が騒々しい。海水層の塩度や温度差が激しくて音波探知が難しい。半潜水艇が接近しても騒音と混ざって識別するのが容易でない。
3.天安艦の沈没海域が北韓半潜水艇が浸透しやすい通り道だ。
4.燃料タンクの爆発、艦内砲弾の爆発による沈没の可能性はゼロだ。2002年6月高速艇が北韓艦艇から攻撃され敵の砲弾が高速艇の砲弾倉庫の近くまで到達したが爆発しなかった。燃料タンクが爆発しても火災は発生するが、船があっという間に真っ二つになることは絶対にない。
5.金鶴松議員という者が言った「6.25戦争」の時敷設した機雷に接触した可能性は全無で、そういう主張は「寝言」だ。この海域で去る57年間機雷事故は一件も起きなかった。機雷は海水に長く沈んでいれば作動しない。海辺に駐車しておいた車がよく故障するのと同じだ。
6.北韓軍は緻密に準備して訓練した後、このような挑発をしたはずだ。
7.どうせこの事故は真実を隠蔽できなくなっている。
*写真はイランが北韓から輸入した半潜水艇、側面に軽魚雷を装着しているのが見える。