北朝鮮軍の下士官1名が2日午後、東部戦線を越えて韓国へ亡命した。
韓国合同参謀本部は3日、「前日の午後6時30分頃、東部戦線を通じて北朝鮮軍兵士1名が亡命した。亡命の過程や動機などについては、関係機関の取り調べが行われている」と発表した。
脱北ルートは、金剛山観光のために開設された東海線陸路だと伝えられている。この地域は有刺鉄線で覆われた他の軍事境界線とは違い、韓国側関係者の車両用の通行路が完備されている。
ここから北朝鮮の住民や兵士が亡命したのは初めてのことだ。ましてや軍人の亡命は2002年以来のことで、医者よりも給与面で優遇されているはずの軍人ですら脱北せざるえないほど、デノミ以降の北の経済的混乱、困窮が進んでいることを表している。