趙甲済
冬季オリンピックでフィギュアスケートの金メダリスト金妍児(キム・ヨナ)選手はインタビューで名言をたくさん残した。彼女はSBSテレビとのインタビューで、お母さんの役割を質問されるとこう言った。
「友達でもあり敵でもありました!」
金選手のお母さんは他のインタビューで「私があまりにも子供を追い詰めて性格を駄目にするのではないかと心配になって放棄しようと思った時もある」という趣旨の話もした。
金選手のお母さんがいつも友達の役割ばかりをやったら、娘の大成を見られなかったはずだ。娘が敵だと感じられる程苛酷に娘を管理・教育しながら愛をもって包んだおかげで今日の金妍児選手がある。これは立派な教育者や指導者の共通点だ。成功した指導者と教育者は下の人々にいつも二つの顔を持たなければならない。友人と敵、愛と厳格さ! 朴正煕や李秉喆のような人々がそうであった。そしてわれわれの父母の世代がそうだった。
愛すれば力が湧き、愛されれば勇気が湧く。こういう愛と勇気を動力として苛酷な訓練をさせる時、良い人物が作られる。