チン・ヒョクス(デーリーNK記者)
3月7日現在、咸鏡北道で米の値段がkg当り1500ウォンまで上がった。咸鏡北道居住者は、デーリーNKとの通話(7日)で、「今日の午後2時頃会寧の南門市場で米価格が1kgに1500ウォンを超えた」と言った。
この人は、「それでも会寧は金貞淑の故郷であり、他の所より食糧供給もよい方だが、新札の価値が下落し続け外貨為替レートが暴騰するため、食糧価格であれ何であれ関係なく物価が大きく上昇している」と付け加えた。
彼は、「3月6日の午後4時頃、咸北清津市の松坪区域に住む友人に電話であちらの米の値段を訊いて見たら、清津の沙峯市場の米価格も1kgに1450ウォンを超えたと言った」と伝えた。
彼、「金アバイ(金正日)が3月5日金策製鉄所を現地指導した時、『まもなく配給が再開される』と話したそうだが、まだ言葉ばかりだ」と伝えた。引き続き、「ヒョン貨(ドル)の価格はどうしようもなく上がる」、「経済が混乱して適当なドルの価格が決まらず迷走している」と話した。
また、「今、会寧や清津市の住民たちは、金アバイ(金正日)が咸鏡北道に現地指導に来たら製鉄所や重要部門に対する食糧配慮があるはずだと言われるが、まだ具体的な措置がないようだ」と言った。
為替レートも連日上昇して1ドルが1750ウォン、1人民元(中国元)は250ウォンだ。米の価格が1500ウォン台に達するや住民たちはもはや話す言葉を失っているという。消息筋は「自殺者がたくさん増えている」といい、「今までは老人たちが余生を悲観して自殺する人が多かったが、この頃は若い人々の中でも自殺者がかなりいる」と話した。 (写真は会寧市)