対北風船を阻止するため銃を狙った将校と兵士たち!

「どこに銃を向けるんだ?!...お前らが人民軍なのか?」 李民馥氏はそう叫んだ。
日付: 2010年02月25日 23時25分

金成昱
対北
ビラを阻止している軍人たち写真民馥氏対北ビラ飛ばしの映像から
 
北韓へ自由の風船(ビラ)を飛ばす脱北者の李民馥氏(対北風船団代表)は、2月20日ひどい目に遭った。江華島で風船を飛ばしている時若い将校と兵士たちが銃を持って阻止に出たのだ。李代表の説明によれば、「2月の初めにも飛ばさないように阻止したその人だった。」
 
当時李代表は将校に、「全部飛ばし、最後の風船一つだけ残ったから飛ばせるようにしてくれ」と切に頼んだが駄目だった。大尉の階級章をつけていたと李代表が覚えているこの将校はあれこれの規程を理由に風船を捕まえて許さなかった。
 
結局、李代表は将校の手を押し切って風船を飛ばし、将校は飛び上がる風船を「射撃せよ」と発砲命令を下した。兵士たちはいっせいに射撃姿勢を取った。30m距離で飛んで行く風船は弾丸一発が中ってもバンと爆発する状況だった。怒りが込み上がった李代表は、風船を飛ばす道具として使う手斧を取って大声で叫んだ。
「どこに銃を向けるんだ?!...お前らが人民軍なのか?...むしろ私を撃って! 私を殺せ!」
 
李代表は当時の状況をこう説明した。「おそらく銃を撃った軍人がいたら斧が飛んだでしょう。私が険しく暴れたら幸い軍人たちは銃を構えたまま固まってしまったのです。殺気が漲った一触即発の雰囲気でしたよ。結局、将校が銃をおさめて兵士たちにも銃をおろせと言ったのです。ところがその将校の言葉が情けない話でした。」
 
将校が李代表に言ったのは、「停戦協定を守らねばならないではないですか? 民間人出入統制区域の規定を守るべきではないですか?」という言葉だった。李代表は、「停戦協定を守れ」という言葉にまた青筋を立てて大声で叫んだ。
 
「そうか! 北韓がそれをよく守って尹永夏少領(少佐)を殺したのか?! 停戦協定や民間人出入統制区域規定より上にあるのが憲法だ! 表現の自由、宗教宣伝の自由が憲法にある!」
 
李代表は記者とのインタビューで苦々しい思いを隠せなかった。
「北韓政権は平気で破る停戦協定を理由に北韓住民を救おうとする対北風船を阻止する将校たちはいったいどこの国の軍人ですか? こういうことをたびたび体験します。仕方ありません。軍人たちが銃で威嚇すれば見つからないように飛ばすしかありません。金正日は本当に幸運な奴です。人民軍でなく南韓軍隊が率先して護り、止めてくれるからです。とほほ」
 
対北風船団長李民馥の後援口座:
ウリ銀行 225-060687-12101 口座名義李民馥
電話:010-5543-2574
 
www.chogabje.com 2010-02-25 01:43

閉じる