国民投票は国論の分裂を統合する唯一の方途だ!

国論の分裂が恐ろしくて反対するなら、大統領選挙もやってはならない。
日付: 2010年02月12日 02時16分

趙甲済
首都機能の分割を齎す「世宗市」の建設をめぐる論難を国民投票で決めようという主張に対して、一部の政治家たちは「国論の分裂をもたらす」、「国が割れる」、「地域感情が悪化する」という論理で反対する。あらゆる世論調査で、国民の圧倒的多数が国会での議論や世論調査方式より国民投票を望んでいるという結果が出ているのに、こういう我を張るのは脅迫のように聞こえる。
 
国民投票が国論の分裂を招くからやってはならないという論法を大統領選挙に適用すれば、「大統領選挙は国論の分裂、地域対決を齎すから止めよう」ということになる。国民投票は国論の分裂を防ぐ効果がより大きい。国民投票の結果に対しては誰も不服できないからだ。大統領選挙の結果に対して誰も不服できないため、大統領選挙も国論の分裂よりは国論の統合の効果がもっと大きかったのだ。
 
「国論の分裂」という言葉も扇動的だ。民主国家では政策に対して異なる考えを持つのは自然な現象だ。人々が全ての政策に対して同じ考えだけを持つなら、これは全体主義国家であることを証明するものだ。民主主義はこういう考えの差を当然のことと認め、その差異を民主的方式で解決する制度だ。ここで民主的方式とは多数決、投票のようなものだ。
 
民主主義の長所は、論議と討論は猛烈にするものの、民主的方式をもって一度結論を下せば皆が承服するという点だ。民主的方式の中で最も権威があり最終的な決定方式は国民投票だ。韓国の民主主義はまだ幼いが、国会議員や大統領選挙など公営選挙の結果に対しては承服する伝統が確立されつつある。
 
「世宗市」建設案の修正の可否に対して国民投票をする場合、結果がどちら出ても国民は承服しなければならず、そうするだろう。世宗市の建設を最初に、最も激しく反対してきた私もそうする。もし、従わない勢力があれば、彼らは政治的に埋蔵されるだろう。
 
過半数の有権者は今「われわれの手で決定するから、政治家たちは手を引け!」と話す。これは主権的意志だ。憲法上、国民投票附議権は大統領の固有権限だ。この方法があるのにもかかわらず、国民の過半数がそれを望んでいるにもかかわらず、大統領が世宗市の修正を放棄すれば、彼は「勇気のない反民主的人物」として記録されるだろう。国民投票は国論統合のための唯一の方途だ。
 
www.chogabje.com 2010-02-10 15:26

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