池萬元
アメリカと国際社会が北韓を徹底に封鎖している今、最も模範的に協力しなければならない韓国が金正日政権を助けようと焦り、李大統領は世界中が呪って蔑視している金正日に会うため焦っている。今困っているのは北韓であって、どう見てもわれわれではない。それでも大統領と統一部がこのようにやきもきしているから、いくら考えてみてもその理由が分からない。
今日の報道などによれば、わが政府が金剛山と開城工団の実務会談を提案し、北韓側が偉そうな姿勢で、「それでは2月8日に金剛山観光の再開のための実務会談を開こう」として傲慢な態度で受容れの意志を表明したという。統一部は平壌の「統一戦線部」へ、「観光客の身辺安全保障問題が議論できる人士が必ず代表団に含まれねばならない」という電通文を送ったが、北側は「非政府機関」である「亜太平和委員会」(*正体は労働党統一戦線部)から3人を派遣すると言いながら、名簿すら送らなかったという。極めて高姿勢だ。
北韓にドルを与える行為は、国連決議1874号に正面違反する行為だ。金剛山の見物ができないため死ぬ韓国民も無い。なのに、わが政府は何のため金正日政権にドルを与えられず卑屈な姿勢まで見せているのか? 同時に、大統領は何のためアメリカの不興を買うまでにして、金正日に会うためいらいらしているのか? 北韓側に何か弱点でも握られたような、こういう動きが甚だ不快かつ不安極まりない。