正当な方式の南北対話だけを!

バカな南北会談'を警戒する!
日付: 2010年01月06日 12時13分

柳根一(言論人)
李明博大統領は、南北間の常設連絡機構の設置を提案するなど、積極的な対北対話意志を闡明した。金大中-盧武鉉の対北政策を批判する人々も「正当な方式」の対話まで悪いといったのではなく、彼らの「アプローチ方式」に反対したのだ。この点は、南北対話が朴正熙大統領の「南北離散家族捜し」の提案から始めたことだけを見ても分かる。南北対話は、金大中-盧武鉉でなく、彼らと最も対称点にあった政権によって初めて着手されたものだ。
 
したがって、李明博大統領が「正当な方式」の対話をする場合、それを頭から是非する理由はない。「正当な方式」の南北対話とはどういうものなのか?
まずは、「やってはならないこと」らをやるなということだ。政治ショーとしての南北対話、「金正日俳優」のデビューのための演出としての南北対話はもう二度とやってはいけない。南側の大統領の政権強化のためのショーであってもならない。TV放送のための南北対話、北韓住民と南韓国民を腹が張るようにする「外華内貧」の中身のない祭りになってもいけない。
平壌の主席宮へ朝貢に行くことになる南北対話、われわれが望むものは一つも譲歩を受けられず、ひたすら一方的に譲歩ばかりする南北対話、北の統一戦線の脚本に踊らされる南北対話、北の「南朝鮮革命論」は全く変わらず、われわれだけが一方的に武装解除する南北対話、北の核開発のための資金を捧げる南北対話、万景台を見学し革命烈士陵に参拝するなど国家のアイデンティティを毀損する南北対話、「偉大な首領様と将軍様」を称賛するマスゲームと革命家劇を観覧するなどの南北対話は止めなければならない。
 
では、「必ずやらねばならないこと」は何か? まず、徹底して実務的でなければならない。ぐるになる方式でない、こちらと向こうに距離をおいて離れて座る11の対称的「やり取り」でなければならない。「同じ民族」だの「同胞」だの「一杯飲もう」とかのいい加減な戯れでごっちゃ混ぜになったり酔わない、厳然たる「違い」と「違い」の間の冷たいビジネスで一貫せねばならない。
宴会なども実は無意味だ。雄弁大会でもないのに、格好良さだけの対内外宣伝用の演説はなぜ必要なのか? 甚だしくはメディアたちの扇情的な商業性に踊らされる方式も今は再考せねばならない。会談のアジェンダ、形式、儀式手続き、日程を必ずこういう原則によって事前に細心にチェックしなければならない。北の常套的な策略を許さないように。
 
アジェンダと関連し、無制限の大盤振舞い式の支援、核や拉北者、国軍捕虜、NLLなどがわ方の必須事項を提起しない「バカ南北会談」、何故やるのかも分からない非合目的の南北会談、もの乞いや哀願する南北会談は決して再演されてはならない。
 

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