趙甲済
わが政府は約300人の警察や軍人をアフガニスタンに送るという。米国政府は表面的には歓迎するだろうがありがたく思わないはずだ。「6.25戦争」の時、アメリカは支援すべき何の義務がなかったのに、延150万人の軍隊を韓国に派兵した。その中で5万4000人が戦死し、10万人が負傷した。参戦人員の10%が死傷したのだ。
国連の安保理決議で誕生したアフガニスタン国際安保支援軍の総兵力は6万7700人だ。
米軍が3万2000人、英国軍が9000人、ドイツ軍が4200人、イタリア3800人、フランス3000人、カナダ2800人、ポーランド2000人、オランダ2100人、オーストラリア1200人、スウェーデン430人、ハンガリー310人だ。
アメリカの若者たちが流した血で救われた韓国が、アフガニスタンへ300人の兵力を送ることは、誰が見ても心の籠められない形式上のジェスチャーだ。クロアチアが290人をアフガンへ送った。韓国がこの小国と同じ水準でアメリカを助けるなら、派兵しながら非難されるはずだ。しかも300人を非戦闘要員で送るというから、アメリカは内心背信感を感じるはずだ。
300人が行くよりは、1個連隊の3000人が行くのがもっと安全で、より多くを学び、もっと多くを得られる。1個連隊を派兵してこそ、「韓米連合司令部」の解体時期の延期を要求できるはずだ。北核武器問題や統一問題の解決過程で、われわれはアメリカの決定的な助けを必要とする。1個連隊の派兵は、その時を備えての投資であり得る。
派兵しながら悪く言われないためには300人でなく3000人以上が行かねばならない。大韓民国が同盟国のために3000人も派兵できない国になれば、大韓民国が危機に直面した時、アメリカも3000人以上を派兵できなくなるはずだ。