趙甲済ドットコム
9月6日の明け方、(軍事境界線をまたいで南北に流れる)臨津江の水位が急に増えてキャンプ中だった子ども1人を含む民間人6人が行方不明になったのは、北韓当局が何の通知もせず、北側上流にあるファン江ダムの水門を開いて水を放流したためと推定される。
軍関係者によれば、この日の午前5時15分、京畿漣川郡郡南面進祥里の臨津橋付近で、突然水位が上がり、キャンプや釣りをしていた民間人6人が水に呑まれて行方不明になり、28人は緊急出動した消防防災庁などによって救助されたと聯合ニュースが伝えた。
この関係者は、「北韓側が、非武装地帯(DMZ)の北側27km地点のファン江ダムの水を放流して事故がおきたと推定される」「だが、わが政府は放流の前に北側から水門を開放するという如何なる通知も受けていない」と話したという。
北側は2001年ごろから臨津江の北側支流の上流に幾つものダムを建設し、問題の「ファン江ダム」の貯水量は3.5億トンに達すると見られる。臨津江の下流は、「ファン江ダム」が完成したと言われる2007年10月頃から流量が激減して河川機能の維持すら憂慮されてきた。臨津橋の普段の水位が2.4mほどだが、この事故の時点を前後して4.66mまで上がり、以後1時間当り0.4mずつ水位が下がったという。
こんなことをやる北側に対して和解協力の次元で中断された「金剛山観光」を再開すべきだと主張する人々はいったいどんな人性を持っている人間なのか? こんなことをやる人間らに南韓人の生命を任せる金剛山観光や開城工団事業をなぜ続けねばならないのか、誰かが説明して見よ。
国防部長官も代わったから、北側のこういう挑発に対して厳しく対応せねばならない。これが水攻め作戦ではなく何なのか? 責任者の処罰、損害賠償を北側に要求し、応じないと韓国人の入北を全面禁止しなければならない。
こんな北側が「金剛山ダム」を建設するのに対応して、全斗煥政権が「平和のダム」を作ったのを「反共騒動」だったと非難した人々が、金正日を糾弾する先頭に立つべきだ。彼らに良心があるなら。