歴代大統領との交流、そして韓国の民主主義とは(3)

韓国政府の影には・・・
日付: 2009年08月26日 00時00分

―盧武鉉氏の自殺1週間前、盧前大統領に「自ら刑務所に入るか自殺すべき」と言って大きな波紋を呼びましたね。

 「大騒ぎだったよ。『自殺を勧めた』やら『もうろくしている』やら、私のホームページはダウンし、脅迫までされた。入試に失敗してアパートから飛び降りる学生は責められるのに、一国の大統領が国民の前で自殺するとは。最後まで生きるべきだった。政府は、自殺した者の国民葬を認めるべきではなかった。国民教育、情緒教育からみても間違っている。家族葬にすべきだった」

 

―盧武鉉の葬儀から、どんなことが分かりましたか。

 「正常化へと向かっていたKBSが、さも偉大な人物が殉教したかのように報道した。また、市民は道に溢れかえり、自殺した人間について『検察が殺した、李大統領が殺した』などと語っていた。散々いい思いをして自殺した者を聖者に仕立てあげるとは。大統領は新しく選ばれたが、真の政権交代はできなかったようだ。大韓民国政府の影に、また別の政府が存在しているかのようだ。その『政府』は、人数こそ少ないものの、非常に効率的で手際の良い『政府』なのだろう」

 

―李明博大統領は軍事政権の頃よりひどい独裁者だと語る人もいますが。

 「いや、顔を見てみなさい。あの人相では独裁も何もない。アパートを建てたり、道路工事をしていたりした人間が独裁などできない。それほどの人物ではなさそうだ」

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