ハンナラ党が駆付けるべき所は慶州や蔚山でなく忠南だ!

教育監のポストをまた「全教組」に渡す気か?
日付: 2009年04月14日 22時13分

李東馥(北韓民主化フォラム代表)
4月14日の中央日報に、「万事差し置いて嶺南に駆けつけたハンナラ党」という題名の記事が載っている。「慶州・蔚山の再・補欠選挙非常-指導部、海苔巻き弁当でお昼を済ませながら総出動」という副題が付いている。この記事を読む筆者の心懐は腸が煮え返る。「いったい、ハンナラ党の人々は正気なのか?」
 
今の第18代国会の政党別議席分布は、ハンナラ党170人、民主党83人、自由先進党18人、創造韓国党3人、親朴連帯8人、民主労働党5人、純粋無所属は7人だ。全体議席299席の中ハンナラ党の議席が在籍過半数より20席の多い絶対過半数を占めており、事実上ハンナラ党でありながら無所属で当選したが、いわゆる「親朴(親朴槿恵)」・「反朴」の葛藤で入党が拒否されている「親朴連帯」の8人まで入れると、ハンナラ党系列議員は総178人で、在籍議員の60%を占める。この中地域区出身は240人、比例代表が54人だ。ところが、選挙訴訟の結果議員職を喪失した5人の地域区で今月末の29日に再補欠選挙が行われる。
 
中央日報(4月14日)は、ハンナラ党がこの五つの補欠選地域区の中で嶺南地域の慶州と蔚山をハンナラ党の裏庭として護るため「党に非常をかけた」と伝えているのだ。ところで、このハンナラ党は、数日前行われた「京畿道教育監(教育長)」選挙で無気力にも「全教組」性向の候補に負けた政党だ。慶州と蔚山の補欠選でハンナラ党が勝つことは、ハンナラ党がすでに確保している在籍60%の議席にただ2席を付け加えることを意味する。京畿道教育監を「全教組」性向の候補に渡したというのは、首都ソウルを包囲している京畿道の教育政策が中央政府と対立することになるのを意味する。
 
そうでなくても去る10年間「親北・左派」政権の下で攪乱されるだけ攪乱されている教育界の現実を考慮すれば、市・道単位の広域団体で教育政策の首長のポストをまた左派に明渡すことは、ハンナラ党の立場では国政を放棄するように見られると言っても過言でない。在籍60%の議席を持っても国会では少数野党に常に振り回される骨無し政党のハンナラ党の立場では、二つの議席を追加することとは比較もできないほどの重要な意味を持つ。
 
ハンナラ党が非常をかけて、また党の力を動員して駆け付けるべき所は、慶州と蔚山でなく忠清南道だ。そこでまもなく「教育監」選挙が行われるからだ。京畿道で勝利をおさめた「全教組」組織は、その勝勢を以って、忠清南道の教育監(教育長)選挙で連勝するための作戦に突入したと言われる。「全教組」が組織を稼動させても、昨年政権交替後勢力が弱まったため、動員できる票数は限られているのが、昨年のソウルと今度の京畿道教育監選挙を通じて明らかになった。
 
だから、もし、ハンナラ党が教育監選挙の重要性を認識して最小限党員と党員家族だけでも動員して、党として最善と判断する候補に投票するようにすれば「教育監」選挙では「全教組」側に絶対に勝利するだろう。このような事情を考慮して、ハンナラ党の指導部が取るべき対応は、慶州と蔚山に駆け付けるのではなく、今回は忠清南道に駆け付けることだ。ハンナラ党はただ忠清南道の道党次元で非常をかけるのみでなく、中央党の次元で、少なくとも忠清南道のハンナラ党員と党員の家族らは投票場に行って忠清南道の教育現場を「全教組」から護らねばならない。ハンナラ党の指導部の猛省を促す。
 
www.chogabje.com 2009-04-14 09:00

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