鄭昌仁(独立新聞主幹)
馬鹿馬鹿しい言葉遊びで国民を愚弄した 盧武鉉が最近俎板の上に載せられた。しかし、俎板の上に載せては見たものの、あまりにもくだらない。僅か十数億ウォンのため前職大統領が検察の捜査を受けるというからうら悲しい感じすらする。それくらいのお金のため侮辱されるより、むしろ開き直り式で生きてきたら、国民が同情したではないだろうか? そのつまらない十数億ウォンのため彼に名札を投げるわけにはいかないではないか?
巷間には金大中の妻の李姫鎬が管理するお金の金額が6兆ウォンを超えるというではないか? その金額なら韓国経済を生かすこともできる大金だ。このような巨額のお金を検察はなぜ知らん振りをするだろうか? 検察の内部に猫いらずを食べた人が多いようだ。
ところで、盧武鉉の青瓦台(大統領府)に挨拶に来る人々が「志」として置いて帰った封筒だけでも数十億ウォンは充分に超えたはずと思うが、高が僅か十数億ウォンを一人の企業家に要求して今こういう侮辱を受けるのか? この程度のお金ならそのまま知らないふりして見逃してあげたほうがもっと格好いいではないか?
いくら韓国社会が無情になったとは言え、それでも大統領職を5年も務めた彼に、就任お祝いの贈物や退任贈物としてお金の封筒を与えた企業家たちがそんなになかったのだろうか? 盧武鉉も海外歴訪の時、企業家をたくさん帯同したのに、さすが数千億ウォンではないとしても、それなりの数百億ウォン程度は工面したあげたではないだろうか? 韓国の経済規模がその程度は耐えられると思う。
こういうすべてが不法だというと不法だが、しかし前職大統領が、僅か十数億ウォンのため検察の調査受けて監獄へ行くのは、事実われわれがもっと恥ずかしい。そのまま知らぬふりをして済ました方が良さそうだ。
しかし、盧武鉉の大統領職の遂行と関連して我々がそのまま見逃せない問題らがある。まさに、大韓民国の憲法を守護する責務を果たさなかったことだ。まず、「反米なら何が悪い?」としながら韓米同盟を弱化させたこと、韓米連合軍司令部を解体したこと、国軍の兵力を18万も減縮したことなどを、北韓の対南戦略を実行したものではないか、と徹底的に確かめなければならない。特に、「過去事委員会」を通じて、スパイとパルチザンを民主化運動功労者として認め、名誉回復や補償したことは、大韓民国のアイデンティティを否定した反逆行為でなかったかを徹底的に調べなければならない。それだけでなく、任期末に金正日に会い、勝手に対北支援を約束したのは、対北屈従主義ないし対北むやみな支援、つまり「利敵行為」ではないかを糺さねばならない。しかも退任の時、青瓦台の「e知園」システムをそのまま私邸へ移したのは、国家機密の漏出でないか、ひょっとしてスパイを通じて平壌へ資料が渡されたではないかを徹底して捜査しなければならない。これもあれでもないなら、いっそ南相国社長の自殺が盧武鉉の話による殺人ではないかを審判してみよう。
数千億ウォンでもなく、僅か十数億ウォンのため前職大統領が検察の調査を受けて監獄に行くと、(国民が)ちょっと恥ずかしい。こういう便法を使わず、彼を反逆者として処断しよう。それが難しいなら、いっそ彼を大統領職冒とく罪で処罰しよう。そういう罪名がないなら新設しよう。
[鄭昌仁・独立新聞主筆]http://blog.chosun.com/cchungc