金成昱(趙甲済ドットコム記者)
国務総理傘下の｢民主化運動関連者名誉回復および補償審議委員会｣(以下｢民補償委｣)は、司法府が、①反国家団体、②利敵団体、③金日成主義組織(いわゆる主思派組織)と判示し、④共産主義、⑤社会主義革命を謀ったと確認した各種活動に対して、｢民主化運動｣と規定し、名誉回復および国家補償を行ってきた。
｢民補償委｣は、再審はもちろん、反証も提示せず、司法府の確定判決を覆している。
｢民主化運動｣だったと名誉が回復されると、後は被害(?)の程度により多くは億台の補償が伴う。記者は、2006年12月現在、民主化運動関連の傷痍者には143億ウォン、死亡者には121億ウォンが支給されたという記事をインターネットに載せたことがある。
2009年2月に確認した結果、｢民補償委｣は、設立以来｢民主化運動｣関連で傷痍者に196億ウォン、死亡者に142億ウォン余り、各種の生活費の名目で602億ウォンなど総940億ウォンを支給したことが分かった。
｢民主化運動｣に対する補償内訳を見ると、全く｢革命的｣だ! 民主的選挙を通じて執権した盧泰愚政権はもちろん、金泳三政権に抗拒(?)して死んだかケガした場合まで億台の補償をした。
はなはだしきは｢反米・自主、祖国統一、軍の自主化のため投身自殺したケース｣はもちろん、金泳三政権に対するいわゆる抗拒の途中、｢急に倒れて死亡した場合｣や｢逃避中アパートから墜落死した場合｣など、到底｢民主化｣と見られない場合まで補償した。｢偽装就業中、工作物による後頭骨折傷で死亡した場合｣や、｢手配中ソウル発釜山行の列車の駅付近で死亡した場合｣、｢学生活動中、前立腺癌で死亡した場合｣までを補償の対象に入れた。
｢民補償委｣が、2006年6月まで｢民主化運動｣として認めて補償した主要事例は次の通りだ。括弧の中は補償金額であり、表現は｢民補償委｣の｢民主化補償支援団の報償金支給内訳｣をそのまま引用した。
-公安統治終息、盧泰愚政権退陣要求投身自殺OOO(1億1009万ウォン余り)
-反米・自主、祖国統一、軍の自主化投身自殺OOO(1億4684万ウォン余り)
-大邱工専在学中、金泳三政権の学院弾圧に抵抗して焼身OOO(1億3436万ウォン余り)
-89年6月、｢全教組｣活動中、89年8月解職、教育民主化運動で金泳三政府の権威主義に抗拒、93年9月26日、江原道春川市のソクサム洞のアパートから投身OOO(2億6899万ウォン余り)
-金泳三権威主義に抗拒中、警察と対峙中突然倒れて死亡OOO(1億870万ウォン余り)
-光州大学在学中、金泳三権威主義抗拒と関連、逃避中97年9月16日13階アパートから墜落死OOO(2億7257万ウォン余り)
-盧泰愚政権退陣、光州虐殺元凶処断投身/後遺症を悲観自殺OOO(1億3700万ウォン余り)
-釜山大学在学、防衛服務中民主化運動関連資料紛失で88年3月27日自殺OOO(9285万ウォン余り)
-ソウル大学在学中軍入隊、87年2月20日内務班で首をくくった変死体で発見OOO(7176万ウォン余り)
-延世大学在学中、全斗煥政権に抗拒、強制徴集軍服務中、保安隊調査後87年7月23日哨所で警戒勤務中銃器で自殺OOO(1億4787万ウォン余り)
-成均館大学在学中強制徴集、全斗煥政権に抗拒、83年5月4日軍のテニス場で首をくくって死んで発見OOO(1億5100万ウォン余り)
-軍部独裁の退陣、米帝国主義追放など要求して焼身OOO(1億5988万ウォン余り)
-西原大学学生活動、87年6月～89年7月頃まで統一隊長などその他の学生活動中90年9月14日ソウル大病院で前立腺癌で死亡したOOO(1億712万ウォン余り)
-ソウル大学物理科在籍後、労働運動と盧泰愚政権に抗拒、ヨンジョン機械に偽装就業、89年5月24日工作物による後頭骨折傷で死亡OOO(1億1136万ウォン余り)
-ソウル大学在学中、学内サークルの民族文化研究会活動して、全斗煥権威主義政権に抗拒関連手配中、85年10月11日ソウル発釜山行列車の黄澗駅付近で死亡OOO(1億1999万ウォン余り)
-自主、民主、統一OOO(1億9054万ウォン余り)
-馬山ウソンタクシー在職中、賃金協約関連88年1月8日会社で焼身死亡OOO(8175万ウォン余り)
-フジカデウォン電気入社、労働運動中88年3月7日飲毒死亡OOO(8428万ウォン余り)
-不当労働行為中止、労組弾圧中止を要求して焼身したOOO(1億1863万ウォン余り)
