攻撃された田麗玉議員、「大韓民国はない?」

日付: 2009年03月01日 02時23分

柳根一(言論人)
田麗玉議員が、真っ暗な夜中の裏路地でもない白昼に、国会議事堂の中で集団暴行に遭った。
 
この有様だと、大韓民国はもう完全な「無秩序・無法」だ。これは国でもない。国会議員という奴らが気が狂って馬鹿騒ぎするのに、どうして気に入らない議員を攻撃する事態が起きないだろうか。これは、だが、始まりに過ぎない。この趨勢がそのまま行けば、暗殺やテロも起きないとも限らない。
 
大韓民国は内乱状態へ向っているのか? 体制打破勢力が、法を全く恐れず、公権力と憲法機関に立向かって、これ見よがしに暴力を振るっている。そうだ、暴力だ、文句あるのか、という式だ。それにも、李明博政府はこのような症候群が何を意味するのかに対して何の感覚がない。それこそ、患者が何の病気に罹ったのかが分かるはずのないにせ物の医師の姿、それだ。
 
革命主義者らは、元々テロや暴力を正当化する。議会主義と法治主義は、ブルジョアらの道具だから、革命勢力はそれに縛られてはいけないということだ。それよりはむしろ物理的打倒のための暴力革命がより本源的だと彼らは信じる。
 
今や、李明博政府だけを信じて生きていくには、情勢があまりにも危急だ。法治と自由民主主義を信奉する勢力が、李明博政府を抜いて戦闘の第一線に出なければならない状況だ。だが、そうするには、いわゆる右派はあまりにも非動員的で散漫だ。それで、このまま、ただ居場所で正気のまま、国の国らしさが崩れ落ちる様子をどうしようもなく見るべきなのか、ほんとうに呆れることだ。
 
柳根一の耽美主義クラブ(cafe.daum.net/aestheticismclub) 2009/2/27

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