金成昱
98年12月19日付労働新聞に載った写真(ポスター)ではソウル・東京・ワシントンが北韓ミサイルの打撃目標として描かれている。
北韓が武力挑発の恐喝に出た。下は、軍服を着た大佐階級の「北韓人民軍」総参謀部代弁人が、1月17日、朝鮮中央TVを通じて発表した声明の要旨だ。「韓国政府が対決を選択した...わが革命的武装力は、それを踏み潰すための全面対決の態勢に進入するだろう」
「全面対決態勢へ進入(することにより)...わが革命的武装力の強力な軍事的対応措置が続くだろう...我々の軍事的対応措置が、限界のない無慈悲な打撃力とこの世の中の如何なる尖端手段をもっても予測できない断固たる行動として実行されることを間違いなく分かるべきだ」
「われわれの軍事的対応は、逆賊輩党らの反共和国敵対感鼓吹と臨戦態勢の強化にともなう北侵戦争の熱が高まるほど、もっと強力で無慈悲な殲滅的な懲罰となるだろう」
「西海の我々側の領海に対する侵犯行為が続く限り、わが革命的武装力は、すでに世界に宣言した、西海の海上軍事境界線をその通り固守することになることを明確にする...祖国が統一されるその日まで朝鮮の西海には不法無法の『北方境界線』でなく、専らわれわれが設定した海上軍事境界線のみが存在することになるだろう」
「現実的に朝鮮の西海海上で毎日のように続いている、傀儡海軍艦艇らのわれわれ側領海侵犯行為と色々な軍事的挑発策動、色々な反共和国の対決騒動は、すでに危険水位を超え、我々を狙った北侵戦争練習はこれ以上傍観できない状況に至っている。」
北韓の正体を明確に示した声明だ。北韓は基本的に武力による赤化統一路線を固守してきた。「6.15宣言」と「10.4宣言」のような連邦制方式の統一も、このための道具としての概念に過ぎない。したがって、北韓は、大韓民国の自由民主的基本秩序を威嚇する主敵であり、親北勢力は反逆者たちだ。
平壌の「朝鮮人民軍出版社」が「6.15宣言」直後の2000年9月出した、「敵に対する幻想を捨てて、階級の銃槍を一層鋭く磨ぐことに対して」という北韓軍の内部教育資料を見るとこのような内容がある。
「過ぎ去った半世紀の歴史は、わが国で米帝と南朝鮮傀儡らをそのまま置いては絶対に祖国統一を成し遂げることができないということを見せてくれた。祖国の統一は、専ら武力による道しか他の方法がない。すべての軍人は、敬愛する最高司令官同志の武力統一観をもって固く武装し、武力をもって必ず祖国を統一しなければならない。」
核爆弾を持って殺すという強盗の群れの前で、平和や和解を云々する者らは社会的隔離が必要だと思える。左翼勢力らは、北韓の1月17日の挑発に対して、いったいどんな論評を出すだろうか?
注)ポスターのハングルは「打撃(攻撃)目標は明白だ」。ミサイルに「主体朝鮮」。目標ロックされた上部の機体に「ソウル」「東京」「ワシントン」。