張真晟(脱北詩人)
私たちは、今日2009年の新年を迎え、北韓住民に送る風船ハガキを飛ばすため、この臨津閣に集りました。事実、私たちよりも前にこの臨津閣にいらっしゃるべき方々がいます。
与党のハンナラ党と「民主」の名を持った民主党、「自由」の価値を打ち出した自由先進党、その国会議員の方々先にいらっしゃるべき所なのです。ところが、今その方々は、国民を代弁すべき自らの責任を忘却し、国会議員として当然なすべき「議会権利」までを捨てて、国会で争いばかりしております。
国民が与えた権利をもって国民を無視する彼らを見守るばかりではいられず、私たちは臨津閣にきました。2009年の新年に、北韓住民に送れる最も意味の深い贈り物が何だろうかと悩んだ私たちはこの風船を選択しました。
今、北韓に最も必要なのは陽射しでなく、「自由の風」です。自由の風が通らない、墓のようなそこには陽射しはあり得ません。北韓には金正日、ただ彼一人の自由のみがあります。彼の自由が、独裁の横暴に増幅されたあの北韓に、私たちは真の自由の風を伝えるため、「自由の風、ハナ(一つ)の風」の(インターネット)カフェを結成しました。
私たちが、カフェを結成することになったもう一つの理由は、民主党にあります。今まで風船(ビラ)飛ばしは脱北者団体だけがやった愛国行動でした。民主党は、脱北者たちを、民族の中の異なる別の民族として罵倒し、党の次元で脱北者らを売国奴だと、公開に非難しました。
愛国運動の脱北者らを売国奴と呼んだ民主党に伺います。独裁の地に「自由の風」を吹き込もうとする私たち韓国の大学生も売国奴ですか? このビラの紙切れにも怖じけるあの脆弱な北韓体制に、むやみな支援で平和をもの乞いする「太陽政策」こそが、南・北の二つの国民を欺瞞した反民族・反統一政策であり、その追従勢力こそが大韓民国の売国奴です。
私たち大学生は、この臨津閣で全国民に訴えます。北韓に「核(原爆)」があるなら、わが韓国には「ビラ」があります。風船ハガキこそ、北韓住民のための真の救済物資で、人道主義であり、自由民主主義の贈り物です。「(対北)風船飛ばし」を全国民の運動として展開することを切実に訴え、私たちは今日以後、北韓に「自由の風」を送り続けることを約束します!