趙甲済
金泳三(YS)元大統領は、11月28日、金大中(DJ)元大統領が前日(27日)現政権の対北政策を強く批判したことと関連し、「金大中氏の大韓民国のアイデンティティに対する限りない挑戦や国基紊乱(びんらん=国の基本を乱すこと)に対し、われわれ国民はこれ以上容赦しない」と強く非難したと聯合ニュースが伝えた。金泳三元大統領の声明書の要旨は次のようだ。
「金大中氏は、きっと国民と歴史の厳重な審判を受けるだろう。北朝鮮がぼろ儲けの金鉱だという人がいる。精神のおかしな人でない限り誰も同意はもちろん、共感できない話だ。金正日の周りは超豪華の贅沢をするが、数百万の北朝鮮住民は飢えに喘ぎ死んでいく所が北朝鮮であり、数十万人の北朝鮮同胞が五つの政治犯収容所の中で残酷に人権を蹂りんされる所がまさに北朝鮮だ。そのような生き地獄の北朝鮮をぼろ儲けの金鉱なんて、精神状態のおかしさが尋常でない。
金大中氏は、独裁者金正日に南北首脳会談をもの乞いし裏金として5億ドルを秘密裏に送金した人であり、秘密送金の事実がばれると統治行為という窮屈ないい訳で逃れて、部下だけが処罰された。失敗に終わった太陽政策を通じて盧武鉉政権まで10年間14兆ウォンも北へ支援し、北朝鮮が核実験ができるようにした張本人であるだけでなく、金正日独裁体制を延長させ、北朝鮮住民を飢餓線上で苦しむようにした張本人だ。
今、失われたここ10年間に対する国民の断固たる審判によって政権が変わり、屈辱的な対北政策を正そうとすることに反発しているのだ。去る10年間、自分がわが国民と民族に対して犯した罪悪が明らかになるのが恐ろしくて、対政府闘争を扇動し強く反発しているのだ。何がどれほど怖くて、今も独裁者金正日のスポークスマンの役割を貫いているのか国民は疑っている。」