黄長燁、「労働党組織指導部が金正日の後継者を立てる」

北に軍部は、改革・開放問題に関与できない。金正日が死ねば、「組織指導部」が討議して、権力者を定めるようになり... 元老らも賛成することになっている
日付: 2008年09月24日 00時00分

自由北朝鮮放送

黄長燁の民主主義講座

 
金正日の健康問題と関連しては確かな根拠もなく、また根拠があるとしても該当の政府が発表しないのに、私たちが騒ぐ必要がありません。
 
私がいつも主張することですが、北朝鮮同胞に対しては、われわれが責任を取る立場に立たなければなりません。食糧が足りないといえば、われわれが全て上げるし、服がなくて寒くて凍って死にそうだと言えば、我々が提供するという立場を持たなければなりません。民主主義の立場から、主人は北朝鮮同胞ですから、私たちが全て責任を取るという立場を固守せねばなりません。だからと言って、われわれがただ与えるのでなく、我々が直接持って行って上げるべきで、中国の丹東にでも食糧を積み上げて置いて、持っていけと言い、われわれが監視しながら与えるという立場を始終一貫して堅持しなければなりません。
 
それでは北朝鮮政権に対してはどのようにするべきなのか? 政権に対しては、「敬而遠之」しなければなりません。忌憚(遠慮)なく対するのではなく、忌憚あるように対応すべきです。忌憚ということが何ですか? 一方は嫌いながらも恐れることです。忌憚なく話すということは、思いのままに話すことでしょう?だから忌憚あるように対応しなければならないということです。北朝鮮政権とは戦う必要がありません。彼らは戦うことを求めていましょう。彼らの強みが何ですか? 戦うことでありませんか? 武力をもって戦い続けようとするそのような集団です。
 
そうですから、北朝鮮は戦う対象を見付けようと、話にもならないことを言っているから、私たちは戦う必要がありません。そこに巻き込まれる必要がないということです。悪い奴の特徴が、げんこつ(力)ですが、そのげんこつと対応する必要がありません。包囲していて、彼らが接近してくるのを待って、対処しなければなりません。われわれが先に戦おうとする必要がありません。悪い奴との戦いでの戦術はこのようなことです。我々がいう包囲とは、世論を喚起させ、金正日集団を孤立させることをいいます。
 
しきりに戦おうとする者などは、相手にする必要がありません。だから、今回の金正日の健康問題に関しても、急変事態だの何だのと言う必要がありません。軍隊が政権を掌握するか、党が掌握するかというのも大きな問題ではありません。軍隊から出た人が表に出ても、結局は、党が権力を掌握します。
 
ここでは誰が政治的な訓練がなされているのかが問題でしょう。現在の状態で、軍隊に総政治局があると言っても、それでも中央党の組織部(組織指導部)が基本です。金正日が死ぬと、中央党の組織部が中心になり討論するはずで、誰かを立てることになります。だから、どこから誰が出て権力を取るのかというのは、別の問題であり、ここに過度な関心を見せる必要がありません。
 
それより、われわれは、我々の内部をもっと強化するのに集中しなければなりません。今回の「ロウソク示威」とか、「女スパイ事件」を通じて、われわれの内部に金正日の魔手がどれほど深く伸びて入ってきたのかを確認するようになりました。これを警戒し、このような思想的な毒素との戦いに力を注がなければなりません。
 
北朝鮮の指導思想というのは、金日成・金正日を偶像化するためのものなのに、万一金正日が死んで他の人が政権を掌握するとしても、自らの統治地盤を強化するため過去の指導思想を維持しようとするはずです。
 
そして、北朝鮮の労働党も、金正日の党であるという現実から抜け出られないため、金正日が死んでも金正日と関連した者をたてるはずで、そうすると軍元老級たちも賛成をすることになっています。
 
北朝鮮の状況がどのように変ろうが、われわれの脱北者たちは、韓国の民主主義を強化し、北朝鮮の同胞を覚醒させる方向で努力しなければなりません。
 
自由北朝鮮放送 www.freenk.net 2008-09-22

閉じる