黄長燁、「金正日が死んでも第二の金正日が現れる」

日付: 2008年09月17日 00時00分

自由北韓放送
 
最近胡錦濤主席が韓国を訪問し、「北核の検証」にともなうテロ支援国の解除が先送りされたこと、また日本では総理が辞職して新しい総理が決る予定であること、そして今回の女スパイ検挙事件と関連して、韓国軍が「主敵概念」に対する精神教育を強化することになったということは、金正日に不利な環境が造成されたことを意味します。金正日は崖っぷちに 追われる状況になりました。
 
そのような意味で今回の「ロウソク示威」と女スパイ事件は、私たちには多いに役立ったと思います。私たちが恥はかきましたが、今回金正日の触手がどれほど韓国社会に深く伸びたかを知ることになりました。女スパイを捕らえられずその事件が暴露されなかったら、スパイらの手が軍部にまで及んでいたのをどのように知ったでしょうか?
 
だから、今回の事件はわれわれに金正日政権に対する認識を正すように大いに覚醒させてくれた材料になりました。ですから、私は脱北者らが、わが選手たちが今回のオリンピック大会で大きな勝利の喜びをもたらしたことと共に、今回の事件もわれわれを助けてくれたこととして肯定的に解釈してほしいです。
 
そして、中国の国家主席がわが国を訪問したことは、韓中関係を改善するのに良い契機になると考えます。もし、これを契機にして、われわれが中国と自由貿易協定さえ締結されるなら大きな勝利です。私たちが希望を持てるし、これから私たちの放送局が大きな役割ができます。もし、中国との自由貿易協定さえ締結されれば私は第一線に出て放送します。しかし、今はその時期ではないということです。このようになると金正日は神経衰弱になるか、でなければロシアにつくでしょう。
 
私たちはこれと関連して注意すべき点があります。「吸収統一論」より、北朝鮮が中国式の改革開放をすべきだというスローガンをもっとやらなければなりません。私は率直に言って、金正日をテロすることに反対します。まず、方法そのものがテロというのは正当な方法ではなく、テロをやるとまた第2の金正日が現れられます。
 
北朝鮮は、韓国の吸収統一でなく中国式の改革開放で、単一の独裁体制でなく中国式の党内民主主義を実施して、経済成長と民主化を成し遂げるべきであり、北朝鮮民衆の意識の水準を段階別に引き上げて、北朝鮮自らの経済成長を成し遂げるように、少しだけ待って助けると、北朝鮮の改革開放は成功するでしょう。
 
この頃ある国会議員とこのような対話をしました。
「先生のお言葉が正しいです。でも、開城工団だけは一理があるのではありませんか」、「なぜですか?」、「そこの労働者が1万 2千人ですが、その人々によって北朝鮮が影響を受けることが期待できるではありませんか?」、「そのような形で影響を受けるためには2百年がかかります」、「2百年もですか?」、「そうです。金正日が老いて死んで息子が老いて死ぬまで待たなければなりません。」
 
少し影響を受けることは事実でしょうが、そこから与えられる影響がどれくらいでしょうか? 大宇グループが南浦に進出した時、北朝鮮の労働者らに会えたと思いますか? 労働者らに直接会えませんでした。労働者らを選んでおいたところ、変な人々に全部交替されたといいます。
 
今回スーザン・ショルティが賞を受けたことはとても良いことだと思います。その人は祈りだけ捧げる人でなく、率先垂範して北朝鮮の人権のための闘争の一番先頭に立って闘争する闘士です。彼女は韓米同盟の象徴であり、キリスト教の天使として人間を愛する精神で正義のための闘争の先頭に立った闘士です。
 
次に、脱北者に偽装したスパイが入ってきたことに対して、私たちが警覚心を高めるべきということですが、警覚心を高めるといってあっまり疑ってはいけません。脱北者ら同士が疑う必要はありません。もちろん、いつでも警戒心を高めなければなりません。そいつらがいつも私たちを追跡しているということを忘れてはいけません。特に、金聖玟局長はあいつらの主な目標ですから、特別に身辺に神経を使わなければなりません。私は今死んでも、もう少し後で死んでも同じです。私たちの聖玟局長さえ確り保護すれば良いです。そして私たちの脱北者組織らの幹部たちが皆貴重です。
 
また、政治的な見識を高めるのも重要です。政治的眼目が低ければ、甘い話にも騙され得るし、些細な贈り物にも騙されられます。
 
昔、朴成哲(前副主席)が南北会談のために南側へ行くことになりましたが、金日成が、「(ソウルへ)行って、つつもたせにかからないように」と、言って気を付けることを強調しました。ところで、私は金日成が注意しろと強調し続けることが理解できませんでした。「おや! 敵地に会談代表として行ってそのような思いするだろうか」と思いましたが、それが偶然な話ではありませんでした。
 
ですから、人が思想的に政治的に識見が高ければ、人を見る目ができることになります。しかし、そのような者らに注意するより、私たちが思想的に団結することがもっと重要です。そのようにすれば彼らが侵入してくる隙間がないだけでなく、遠からずその者らの正体が必ずあらわれるようになっています。
 
私たちはスパイ事件と関連して脱北者ら同士が互いに不信したり反目を造成してはいけません。重要なことは、私たちが愛国主義的な民主主義の理念をもって団結しなければならないということです。そうするためには脱北者らがたくさん勉強しなければなりません。
 
そして韓国論壇の李度珩理事長が、北朝鮮の民主化のために寄付してくれたことは非常にありがたいことです。私が会って、写真も撮り激励して今回の秋夕にも招待しました。非常に重要なことです。やはりその人は思想が確固たる人です。
 
韓国論壇が今までも対北事業を思想的に結び付いてやってきたが、そのように賞(*雩南愛国賞)をもらって、実践的にそれを寄付したことは、愛国的な誠意が如何に高いのかを見せる良い事例です。これはお金の金額の問題でなく、私たちの脱北者らに鼓舞的な力を与えてくれたということに意味があると思います。
 
最後に、「韓総連」のような親北組織を改造しようとしてはいけません。改造が不可能なことではないが、そこに必要な努力を中間層にある人々を我が方へ引き寄せるのに集中しなければなりません。人間は永遠の発展のために努力すべきであり、われわれは人間に対する愛をもって団結し、協調してこれから前進し続けなければなりません。
 
www.nkfree.net 2008.09.09

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