朴槿恵氏が2ヶ月前このように話していたら!

「私は真実と国民と国法の方に立って二つを要求する。公営放送と不法示威隊は扇動や乱動を直ちに中断せよ!政府は法秩序を回復せよ!」
日付: 2008年08月20日 00時00分

この頃保守層の市民たちが集まる所に行くと、「朴槿恵氏はこのごろ何をしているか?」という質問がよく出る。それに答えるために記憶を辿って見ると、朴議員があの有名な「狂牛乱動事態」の時、「冷笑的傍観者」だった事実が分かるようになる。常識のある国民が腹が立って、街頭に出る時、眠れず消化もできない時、朴議員はこのように言った。
「米国産牛肉の輸入衛生条件の長官告示の官報掲載をあまり急いだ。だが、あまり過激な示威があってはいけない」
「再協商しか解決方法がなく、そうすべきなら再協商もしなければならない」
「これ(ロウソク集会)が理念問題だとか、このようなことではないと(大統領に)申し上げた」
「政府が国民が願う方向で決定してほしい」
彼女のファンクラブは、「明日の午後6時を期して、大韓民国の「バクサモ」(朴槿恵を愛する集い)は国民の一員として各種ロウソク文化行事に能動的に参加する」と宣言もした。
朴議員は、どこでも米国産牛肉の狂牛病の危険性は誇張されたものであると指摘しなかった。ロウソク示威が不法だという批判もしなかった。徹底して理念的な「ロウソク乱動」に対しては理念の問題でないといった。告示掲載と暴力示威は両非論の対象でない。告示掲載の拙速性の可否は妥当性の問題で、暴力示威は不法性の問題だ。10ウォンの物と10万ウォンの物は対等交換できないのだ。彼女の語録から自然に感じられることは、苦労する李明博大統領に対する冷たい視線だった。

もし、この時、朴槿恵議員がこのように話をしたらどうなったのだろう?
「米国産牛肉は絶対的に安全だという事実が科学的に立証されている。それにも放送や一部の勢力が米国産牛肉を狂牛病の危険物質のように決め込んでいくのは嘆かわしい。科学と合理性を無視した示威隊が法まで無視し、夜間の暴力示威をやって警察官らを攻撃するのは座視できない。政府が公権力を厳正に執行せず、不法暴力示威を「ロウソク文化祭」として取り扱い放置することはあり得ない。私は真実と国民と国法の方に立って二つを要求する。公営放送と不法示威隊は扇動や乱動を直ちに中断せよ!政府は法秩序を回復せよ!ハンナラ党は李明博政府の法秩序の回復を政治的に支えよ!」

このような話をしたら、放送や左翼らから一時的に非難されたものの、保守層からの烈火のごとくの支持があふれただろう。不法暴力示威隊に屈する姿勢を見せた李明博大統領と対照的に、朴議員の人気は上がり、「危機に強い指導者」という印象をはっきりと植えただろう。政治家は敵を作れば必ず同志ができる。大統領は屈従状態、ハンナラ党は卑屈な沈黙状態だったので、朴槿恵議員のこの所信発言は英雄的に映ったはずだ。

朴槿恵議員がこのような所信発言をするには特別な勇気が必要なかった。超人的努力も必要なかった。健全な常識、国民の義務として十分だった。このような発言をするのが沈黙したり冷笑的態度を見せるよりもっと容易だったはずだ。

だが、朴槿恵氏は李明博大統領には冷笑的態度を、「ロウソク乱動」勢力には同調的ないし中立的態度を見せることで、絶好のチャンスをのがしてしまった。MBCと「ロウソク乱動」勢力の前で李明博政府が無力化されると思ったのか、それともMBCの扇動放送の内容が事実だと勘違いしたのか?

これから5年間、彼女が英雄になれるこのような類のチャンスは再びやって来ないだろう。国民は、朴槿恵議員を「国家危機の時沈黙した指導者」として憶え始めたようだ。自分の系列の議員たちを復党させてくれないと怒るほど、法秩序が崩れて国民の安全が脅かされる時は腹が立たなかった人であることが判るようになった。

彼女が沈黙した対象は何だったのか? 彼女は、希代の偽り扇動、不法、暴力に対して沈黙したのだ。現存する明白な危険に対して沈黙したのだ。多くの国民が「ロウソク乱動事態」の期間中の朴槿恵氏の行動を記憶しておいて計算をする日がくるだろう。それで、「このごろ朴槿恵氏は何をしているんですか?」という質問が含んでいる意味は深刻だ。

www.chogabje.com 2008-08-18 21:20

趙甲済


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