北韓の黄海北道平山のウラン精錬工場から浄化せずに放流した廃水が、礼成江を流れ西海に流入する状況が衛星写真の分析を通じて分かった。現在、北韓でウラン精鉱を生産するのは平山工場だけだ。北側が「核武力強化」を強調する中、平山ウラン精錬工場の稼働が増え、沈殿池の排水放流も昨年より増加したことが把握される。
米国の衛星専門家が２０２３年１月、沈殿池の外部に接続された排水路工事を捕捉した。同年の１０月、沈殿池とつながった地下トンネルを通じて浸出水が外の小河川に流れる様子が衛星に鮮明に撮影された。ウラン精錬工場の沈殿池内部スラッジ面積は０６年の１・９ヘクタールから２４年は１６・６ヘクタールに約８・７倍も急増、藻類ブルームと浸出水流出の跡も見られた。核廃水は約２キロメートル流れ礼成江と合流、江華湾と京畿湾を経て西海に流れる。
礼成江を通って西海に流れる放射性廃水とスラッジは漢江河口をはじめ、韓国のすべての海岸を汚染させることになる。漢江河口の海水は満ち潮の時はソウル近くまで逆流する。
北側の放射能廃棄水の放流を知った民間人が江華島や漢江河口の汚染を測定し公開しているのに比べ、いざ、福島処理水の放流を監視する韓国当局や大半のメディア、環境団体などは沈黙している。対北拡声器放送を中断させた李在明は、北韓住民接触申請は無制限に承認する方針のようだ。