サムスングループで医薬品事業を手掛けるサムスンバイオロジクスは22日、バイオ後発品と新薬開発事業を分社化し、持ち株会社「サムスンエピスホールディングス」を設立すると発表した。
サムスンバイオロジクスは分社化を機に、開発製造受託(CDMO)事業に集中する。サムスンエピスHDは、サムスンバイオロジクスで子会社管理や新規投資を担ってきた事業部門を分割して設立される。バイオ医薬品開発を手掛けるサムスンバイオエピスを子会社に置くほか、バイオ関連の新事業を担う子会社も新設する。
分割会社の株主に株式を割り当てる「分割型分割」方式で行われる予定。サムスンバイオロジクスの既存株主は、サムスンバイオロジクス株とサムスンエピスHD株を0・65対0・35の比率で保有することになる。
分割に至った背景についてサムスンバイオロジクスは、製薬会社の製品を受託生産するサムスンバイオロジクスと、顧客の製品と競争することになるバイオ後発品を開発するサムスンバイオエピスを分離することで、顧客の懸念を解消するとともに収益創出方式が異なる二つの事業の安定性や競争力の向上、企業価値の再評価が期待できるためとしている。
サムスンバイオロジクスは昨年、国内製薬・バイオ業界で初めて年間売上高4兆ウォン(約4200億円)を超え、今年は5兆ウォン超に達するとみられている。 |