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最終更新日: 2025-03-04 12:42:23
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2025年02月04日 11:47
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デイリーNK高英起の「高談闊歩」第73回
パフォーマンスに終始する反北団体

 1月29日、韓国の拉致被害者家族の団体「拉北者家族会」が来日し、日本と韓国の拉致被害者の早期帰国を訴えるため、東京の朝鮮総連(以下‥総連)中央本部前で抗議活動を行った。日本では韓国よりも拉致問題に対する関心が高く、この手の抗議活動や一連の流れをメディアが取材し、報じられるケースが多い。
しかし、今回に関しては一部メディアを除いてほぼ黙殺された。その理由は、拉北者家族会の今回の行動が、メディアに報じられることを狙った露骨なパフォーマンスだったからだろう。
拉北者家族会の代表は、今回の行動に先立ち、昨年に「東京で、総連に拉致被害者に関する情報をまとめたビラを渡す、拒否された場合はドローンで散布する」などと予告していた。
総連にビラを渡すことはともかく、日本の規制を顧みないドローンによるビラ散布はもはや抗議行動のレベルを逸脱している。
東京、しかも総連中央の所在地は人口密集地区であり、ドローンの使用には規制がある。拉北者家族会は来日に先立ち、米政府系のRFAとの取材のなかで、「日本の関係当局からドローン使用許可をもらった」と言っていたが、本当に許可をもらったのかどうかも極めて怪しい。
正義を盾に何をやってもいいというのなら、北韓がやっていることとなんら変わりはない。結局、家族会は日本に到着してから、関係当局からドローンを使用しない旨の誓約書にサインすることを求められたが拒否し、ドローンによるビラ散布は断念したというが、同様の事態は韓国でも起きていた。
昨年10月、拉北者家族会は軍事境界線付近から、拉致被害者に関するビラを大型風船にぶら下げて、北韓に飛ばす計画を立てていた。地域住民が猛反発し、京畿道すらも散布を阻止する意向を示したことから、直前になって中止に追い込まれた。
昨年、世界を賑わせた北韓による「汚物風船」の発端は、自由北韓運動連合なる団体による極めて低俗な反北風船ビラだった。いずれも韓国政府は黙認したが、地域住民と韓国社会から世間の迷惑を顧みないパフォーマンスと捉えられている。
拉北者家族会の代表は、所持していた2機のドローンのうち1機は「報道向けデモンストレーションとして簡略に飛ばす姿だけを見せる」「もう1機は単に現場で見せるためのものだった」としており、北韓問題を訴えることより、いかに派手なパフォーマンスをするかが目的だと公言してはばからない。
それどころか、「日本へ来ればVIP待遇を受け丁寧に扱われてきた。今回の仕打ちは想像していなかった」などと実に傲慢極まりないことを述べた。そもそも、今回来日した2団体が韓国世論から支持されているとは言いがたい。理由は単純で、社会の迷惑を顧みず報道向けの派手なパフォーマンスで注目を集めようとしているからだ。今回の来日では、より拉致問題の関心が高い日本なら自分たちの行動も注目されるだろうという実に安易で、日本を侮った魂胆が透けて見える。
主義・主張に正当性があったとしても、道理を失った行動は糾されるべきだ。

 高英起(コ・ヨンギ)
在日2世で、北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。著書に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』など。

2502-05-04 4面
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