韓国のソウル警察庁は3日、サムスン電子で半導体の重要技術を扱っている社員多数をヘッドハンティングし中国の半導体メーカー「成都高真科技(CHJS)」に斡旋した職業安定法違反の容疑で、サムスン電子の元社員を逮捕・送検したと発表した。回路線幅を20ナノメートル台に微細加工するDRAMの技術流出につながったという。
元社員は韓国にヘッドハンティング会社を設立。重要技術を扱うサムスン電子の社員に接触して2~3倍の年俸を提示した。中国内にDRAM製造工場を作り、通常は4~5年かかるところを1年3カ月で半導体ウエハーの生産に成功した。
警察は「被害技術の経済的価値は4兆3000億ウォン(約4600億円)に達し、経済効果などを勘案すれば実際の被害金額はそれ以上」と説明した。 |