6・25戦争当時、祖国・韓国の自由を守るため命をかけて戦った「在日学徒義勇軍」の歴史を教科書に記載するよう、政府機関から勧告が出された。「真実・和解のための過去史整理委員会」(真実和解委員会、金光東委員長)は、第91回委員会会議で「在日学徒義勇軍の韓国戦争参戦」は真実が究明されたと認定。
政府の関連機関が在日同胞の歴史を教科書に記載するよう伝えたのは、2000年代以降では今回が初めて。本認定には、本紙の書籍『在日同胞の母国愛』での在日義勇軍インタビュー記録も根拠になった。
真実和解委員会は、在日学徒義勇軍について、真実を究明すべき根拠が相当部分あるとして、職権に基づく調査を行った。
真実和解委員会は「彼らは兵役の義務はもちろん、祖国から召集されることもなかったが、ただ戦火に包まれた祖国を救いたいという一心で、日本での学業や仕事を放棄して自ら韓国戦争に参戦した」と説明した。
調査の結果、在日学徒義勇軍の参戦者数はこれまで確認されていた642人より多いことが判明したことを踏まえ「過去史整理法に基づき、参戦者数と活躍を正確に把握しなければならない」と付け加えた。その上で「在日学徒義勇軍が実践した祖国守護と母国愛の精神を歴史の教科書に掲載するべきだ」と関係機関に勧告した。
しかし、これはあくまで勧告にすぎず、教科書を管轄する教育部がこれをどのように受け止め、働きかけるかがカギとなる。加えて、在外同胞庁においても何らかの対応が求められるだろう。(ソウル=李民晧) |