駐日韓国文化院で11・13日、「2025韓日国交正常化60周年プレイベント」を開催。パンソリ合唱と韓日伝統交流舞台を行い600人がハンマダンホールに集った。伝統と最新が入り交じる演出に、来場者は韓日文化交流の悠久なる歴史の旅へと誘われるようだった。
プレイベント初日、全州パンソリ合唱団のパンソリ公演の様子。同合唱団は、最近ではパンソリ音楽劇を上演するなど、多彩な舞台を披露(駐日韓国文化院提供)
11日、プレイベント初日は全州パンソリ合唱団(パン・スミ団長)による「パンソリ、合唱と出会う~季節:SEASON」を披露。
長鼓(チャング)のリズムに乗せた話を歌(チャン)とセリフ(アニリ)に身振りを交えながら2人で演じる。
全盛期には12編の演目があったとされるが、現在に伝わるのは5曲のみ。
今回は、韓国の民俗芸能を代表するパンソリで新たに作曲した合唱曲を中心に披露した。
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13日、プレイベント2日目は第12回韓日文化交流公演「同行」として「輝煌(フィファン)Ⅱ~韓日交流の華麗なる遺産Ⅱ」を開催した。
2012年から韓日両国で開催している「同行」公演は、今年が12回目となる。今回は、来年の韓日国交正常化60周年を記念し日本公演を行った。
韓国に拠点を置く韓日文化交流会議(鄭求宗委員長)と、日本に拠点を置く駐日韓国文化院(孔炯植院長)の共催で執り行われた今回の公演には、韓日を代表する舞台芸術家が招かれ、パンソリ・能・伝統舞踊・伝統楽器の演奏など、両国の芸術世界が総合的に紹介された。
伝統楽器の共演、伝統と現代音楽のコラボレーション、韓日出演者らによる合同舞台など、未来志向的な韓日関係へのメッセージを発信する舞台が披露された。
会場を訪れた小林武尊・ワッピンギルドバーチャル商店街事業部代表取締役社長は、「韓国と日本の伝統芸能公演が交互に行われ、観る人の心をつかむ。それぞれの長所を引き出すようなプログラムが組まれていて、非常に完成度が高かった」としている。
韓日の伝統芸能と、最新のバーチャル映像技術を駆使した、新旧入り交じる芸術の共演は、来場者の視線を釘付けにした
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