カトリック大阪高松教区大司教館会議室で16日、在日3世の丁章・和寧文化社代表が「在日を生きる~在日サラム(コリアン)としてのアイデンティティー確立まで」と題し対面とオンラインで講演、約40人が参加した。
丁代表は、在日コリアンの国籍を「韓国の国民=韓国籍/北韓の国民=朝鮮籍」と区分するのは誤解であり、実際には「朝鮮籍」の中に「北韓の国民」に該当しない「無国籍者」を含むべきとしている。
「無国籍者」として、祖国統一への思いを抱き、国家に属さない人間としての生き方への思いを抱いているという丁代表。講演では、差別に対する幼年期からの葛藤や、幾度か行った本名の公表とそれに対する父親の反対、大人になってからの市民運動への参加や詩人として生きるようになった背景について、参加者に語った。
本講演は、「外国人住民基本法の制定を求める全国リレー集会2024」(全8回の講座)のプログラムの第7回として、在日大韓基督教会(KCCJ)社会委員会・KCC・西南KCC・在日韓国人問題研究所(RAIK)が主催。外国人住民基本法の制定を求める全国キリスト教連絡協議会(外キ協)が共催し執り行った。 |