毎年11月11日、釜山市南区の国連記念公園で「Turn Toward Busan(釜山に向けて)」とのイベントが開催されている。国連軍の一員として韓国戦争に参戦した兵士らに想いをはせるための追悼行事だ。
韓国戦争(6・25戦争)当時、世界の平和と自由を守るため犠牲を払い国連軍に参加した兵士らの献身を思い起こし、感謝の意を表する意味を持っている。このため政府は2020年、この日を法定記念日の「国連軍参戦者世界追悼の日」に指定した。
11日午前11時、釜山市全域に追悼のサイレンが鳴り響いた。同時間、国連記念公園には20カ国の国連軍参戦者や遺族、市民ら800人が集まり、1分間の黙祷を捧げた。国軍儀仗隊は最高の敬意を表する21発の追悼砲を発射し、空軍特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」の追悼飛行を行った。
記念式典に先立ち、京畿道漣川郡で発掘された国連軍兵士の遺骨の安置式が行われた。17~25歳の欧州系男性だが、国籍と身元は特定されていない。この日の埋葬には姜貞愛・国家報勲部長官、デレック・リプソン国連軍司令部特殊作戦構成軍司令官などが参列した。世界唯一の国連墓地である釜山国連記念公園には、計14カ国2330人が永眠している。(釜山=李民晧)
追悼の意を表す姜貞愛・国家報勲部長官(左から2番目)
追悼式に参加した国連軍退役軍人や遺族たち
空軍特殊飛行チームによる追悼飛行
|