韓国4大金融持株会社(新韓・KB・ハナ・ウリィ)の第3四半期業績で、約5兆ウォンの純利益を出したことが分かった。不動産市況の回復に伴う融資の増加と、家計負債の安定化のための高金利などが純利益の増加につながったとの見方だ。
4大金融持株会社における第3四半期の純利益総額は4兆9127億ウォンとなり、前年同期比11・22%増加し、過去最大を記録した。企業別では、KB金融は前年同期比17・91%増の1兆6139億ウォンの純利益を計上したのに続き、新韓金融が3・90%増の1兆2386億ウォンを記録した。さらに、ハナ金融が1兆1566億ウォンで3位、ウリィ金融が9036億ウォンで4位となった。
新韓金融は「家計ローンが住宅ローンを中心に6・3%の伸び率を見せた。第4四半期はグループのリスク加重資産(RWA)制限を踏まえて伸び率を抑え、収益性向上と資産健全性の管理に集中する」と説明した。
新韓金融は今年7月、バリューアップ(企業価値向上)政策の展開を宣言。2027年までに普通株主資本比率13%以上の達成をベースに、(1)自己資本利益率(ROE)10%(2)有形自己資本利益率(ROTCE)11・5%(3)株主還元率50%の達成目標を示した。
新韓金融は最近、理事会で4000億ウォン規模の自社株取得及び消却を決議したことにより、今年末までに全株式数が5億株未満へと減少する可能性が高くなった。
(ソウル=李民晧) |